第一生命保険が毎年恒例のサラリーマン川柳コンクールの入選作100句を発表しました。
毎年、思わずクスっと笑ってしまうものや哀愁漂うもの、わが身に置き換えて激しく同意してしまうものなど、その時々の世相を反映した様々な作品が選ばれていてとても面白いのですが、今年は「働き方」にちなんだ作品が多いように感じます。
「働き方」や「職場」に関する作品の中から、私のお気に入りをご紹介したいと思います。
- 効率化 提案するため 日々残業
- 会議する 準備のために また会議
- ちゃんとやれ それじゃわからん ちゃんと言え
- ノー残業 居なくなるのは 上司だけ
- 残業は するなこれだけ やっておけ
- 口ほどに その手動けば 早帰り
- 見て学べ? どうりで部下が 育たない
どれも「職場あるある」のような作品ばかりですが、最初の二つの作品は何とも本末転倒な状況ですね。ただ、このような経験に心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学校現場においても、長時間労働是正に向けた動きが始まりつつありますが、業務の効率化を図ることは最も大きな課題の1つだと言えるでしょう。ただ、この川柳のように残業してまで効率化の取り組みの提案を検討しているようでは、効率化への道は険しいですね・・・。
新たな職場で働き始めた頃、「なんでこんな非効率なことをやってるんだろう」、「こんなことやって、なんか意味あるのかな?」、「もっと違う方法でやればもっと楽にできるのに・・・」などと思ったことはありませんか?
ただ、同じ職場に長く勤めていると、どれもこれも当たり前のことになってしまい、どれだけ非効率なことであろうと、あまり意味をなさないことであろうと、特に疑問を持たなくなってしまいがちです。(もちろん、私もその一人です。)
そのような状況では、「さあ、効率化に向けた取り組みを考えるぞ!」と意気込んだところで、余程のアイディアマンではない限り、おそらく良いアイディアは浮かんでこないでしょう。
やはり、日頃から様々なことを観察し、「これでいいのかな?」「もっと良い方法はないかな?」と常に疑問を持つことを習慣化することが、業務の効率化を図る上では大切なことだと思います。
学校においても、過去の習慣を引きづったまま今日に至っている業務はたくさんあるのではないでしょうか。
これまでの経験をリセットして、新しい目で観察してみることで、新たな気付きや発見がきっとあると思います。
(文責:木村)