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寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学校図書館の整備充実

御校の学校図書館、活用されていますでしょうか。

 

先日もある公立校の学校図書館を視察させていただいたのですが、蔵書の豊かさとともに、陳列や配置の工夫、そして目を引くPOP等、図書館司書の頑張りが伝わってくるような素敵な図書館でした。

このように、図書館の充実に力を注ぐ学校がある一方で、図書館そのものの組織的な位置づけがそれほど高くないというケースもたびたび見かけます。

教育機関において、「自学自習」「調査」「研究」の拠点となり得る図書館は、活用次第で学校の目玉施設にすることもできるのではないでしょうか。

御校での図書館の存在感、いかがでしょうか。

 

さて、こんな通知が出されました。

文部科学省HPより。

 

学校図書館の整備充実について(通知):文部科学省

 

通知文の冒頭にはこんなことが書かれています。

文部科学省では,学校図書館の運営に係る基本的な視点や学校司書の資格・養成等の在り方等について検討するため,「学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議」を設置し,本年10月に「これからの学校図書館の整備充実について(報告)」(以下「本報告」という。)(別添参考資料)を取りまとめていただいたところです。
このたび,本報告を踏まえ,文部科学省として,別添のとおり「学校図書館ガイドライン」(別添1)及び「学校司書のモデルカリキュラム」(別添2)を定めましたので,お知らせします。

ということで、ガイドラインが定められたとのこと、どんなことが書かれているのでしょうか。

リンクを貼っておきます。 

別添1「学校図書館ガイドライン」:文部科学省

 

時間のない方のために…目次はこんな感じです。

(1)学校図書館の目的・機能
(2)学校図書館の運営
(3)学校図書館の利活用
(4)学校図書館に携わる教職員等
(5)学校図書館における図書館資料
(6)学校図書館の施設
(7)学校図書館の評価

目次をざっと見て、学校で見聞きしている現状と照らし合わせると、特に重要だと感じるのは(3)(4)あたりのような気がします。

というわけで、まずは(3)を見てみましょう。 

下線は筆者が付けております。

 

(3)学校図書館の利活用

 学校図書館は,児童生徒の興味・関心等に応じて,自発的・主体的に読書や学習を行う場であるとともに,読書等を介して創造的な活動を行う場である。このため,学校図書館は児童生徒が落ち着いて読書を行うことができる,安らぎのある環境知的好奇心を醸成する開かれた学びの場としての環境を整えるよう努めることが望ましい。
 学校図書館は,児童生徒の学校内外での読書活動や学習活動,教職員の教育活動等を支援するため,図書等の館内・館外貸出しなど資料の提供を積極的に行うよう努めることが望ましい。また,学校図書館に所蔵していない必要な資料がある場合には,公共図書館や他の学校の学校図書館との相互貸借を行うよう努めることが望ましい。
学校は,学習指導要領等を踏まえ,各教科等において,学校図書館の機能を計画的に利活用し,児童生徒の主体的・意欲的な学習活動や読書活動を充実するよう努めることが望ましい。その際,各教科等を横断的に捉え,学校図書館の利活用を基にした情報活用能力を学校全体として計画的かつ体系的に指導するよう努めることが望ましい。
学校は,教育課程との関連を踏まえた学校図書館の利用指導・読書指導・情報活用に関する各種指導計画等に基づき,計画的・継続的に学校図書館の利活用が図られるよう努めることが望ましい。
 学校図書館は,教員の授業づくりや教材準備に関する支援や資料相談への対応など教員の教育活動への支援を行うよう努めることが望ましい。

単に読書をする、ということを超えて、学びの環境づくりについて言及されていますね。

そして、子どもたちのみならず、教員のための図書館、という考え方も書かれています。

 

続いて(4)です。

(4)学校図書館に携わる教職員等

 学校図書館の運営に関わる主な教職員には,校長等の管理職,司書教諭や一般の教員(教諭等),学校司書等がおり,学校図書館がその機能を十分に発揮できるよう,各者がそれぞれの立場で求められている役割を果たした上で,互いに連携・協力し,組織的に取り組むよう努めることが望ましい。
校長は,学校教育における学校図書館の積極的な利活用に関して学校経営方針・計画に盛り込み,その方針を教職員に対し明示するなど,学校図書館の運営・活用・評価に関してリーダーシップを強く発揮するよう努めることが望ましい。
教員は,日々の授業等も含め,児童生徒の読書活動や学習活動等において学校図書館を積極的に活用して教育活動を充実するよう努めることが望ましい。
学校図書館がその機能を十分に発揮するためには,司書教諭と学校司書が,それぞれに求められる役割・職務に基づき,連携・協力を特に密にしつつ,協働して学校図書館の運営に当たるよう努めることが望ましい。具体的な職務分担については,各学校におけるそれぞれの配置状況等の実情や学校全体の校務のバランス等を考慮して柔軟に対応するよう努めることが望ましい。
(以下略)

組織全体で学校図書館を利活用する取組を行うべき、との内容が盛り込まれています。

個人的にはさらにこれを「各教職員が積極的に司書と連携する」ことまで進められれば、本当の意味で学校図書館が活性化するのではないか、と感じます。

現状、両者の連携は思ったほど進んでいないケースも多いように思いますので…

 

最後に、(7)も見ておきましょう。 

(7)学校図書館の評価

 学校図書館の運営の改善のため,PDCAサイクルの中で校長は学校図書館の館長として,学校図書館の評価を学校評価の一環として組織的に行い,評価結果に基づき,運営の改善を図るよう努めることが望ましい。
 評価に当たっては,学校関係者評価の一環として外部の視点を取り入れるとともに,評価結果や評価結果を踏まえた改善の方向性等の公表に努めることが望ましい。また,コミュニティ・スクールにおいては,評価に当たって学校運営協議会を活用することも考えられる。
評価は,図書館資料の状況(蔵書冊数,蔵書構成,更新状況等),学校図書館の利活用の状況(授業での活用状況,開館状況等),児童生徒の状況(利用状況,貸出冊数,読書に対する関心・意欲・態度,学力の状況等)等について行うよう努めることが望ましい。評価に当たっては,アウトプット(学校目線の成果)・アウトカム(児童生徒目線の成果)の観点から行うことが望ましいが,それらを支える学校図書館のインプット(施設・設備,予算,人員等)の観点にも十分配慮するよう努めることが望ましい。

このブログの読者さんにはおなじみの「PDCA」サイクルについて言及されていますね。

すべての活動の基礎はここにあります。

そして、費用対効果についても記載があります。

限られたインプットを大きなアウトプット、アウトカムにできるかどうか。

ここが学校図書館の工夫のしどころなのでしょうね。

 

(文責:吉田)

 

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