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寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

情報活用能力調査(高等学校)の結果について

教育内容 安全

本日の記事、調査自体はずいぶん以前になされたものなのですが、ちょっと興味があったのでブログのネタにしてみました。

文部科学省HPより。

 

情報活用能力調査(高等学校)の結果について:文部科学省

 

今時の高校生の情報活用能力はどのくらいなのか。

「調査結果に見られた課題」がまとめられているので、そちらに目を通してみましょう。

 

まずは<情報活用の実践力>から。

整理された情報を読み取ったり(➀),整理・解釈したり(➁)することはできるが,複数の情報がある多階層のウェブページから,目的に応じて特定の情報を見つけ出し,関連付けることに課題がある(③)。
また,複数の統計情報を,条件に合わせて整理し,それらを根拠として意見を表現することに課題がある(④)。

文章中に番号が打たれていますが、その番号は以下の通り、実際の出題項目と関連しているようです。

➀表や図が含まれる整理されたテキストから,コンピュータウィルスの現状を読み取る問題…正答率 77.7%
➁ウェブページに基づいて,購買決定プロセスモデルの表の各項目に,適当な字句をドラッグして整理する問題… 73.6%
③プラスチックのCDケースを何曜日に捨てることができるかという「ごみの分別クイズ」について,市のウェブページを基に解答を考える問題…37.2%
④複数の散布図を比較して,勝率を上げるために必要な練習メニューを(妥当な)理由を挙げて提案する問題… 完答9.8%, 準正答以上32.1%

ふむふむ。

現代、情報はあふれかえっていますから、その中で適切な情報がどれなのかを見極め、その情報を基に自らを表現すること、大切ですよね。

このような力をつけていく必要性がある、と報告書は教えてくれています。

 

続いて<情報の科学的理解 情報社会に参画する態度>です。

自動制御に関する情報処理の手順を考え,アルゴリズムを用いて表現することに課題がある(⑤)。
基本的な情報モラルは理解しているが(⑥),情報の発信・伝達の際に,他者の権利(肖像権や著作権)を踏まえて適切に対処することや(⑦ ⑧),不正請求のメールやサイト等の対処に課題がある(⑨)。

出題内容との関連は以下の通りです。

⑤ロボット掃除機の動作を示した要素をドラッグして,フローチャートを完成させる問題…46.2%
SNSの書き込みの問題点(情報モラルに反している点)を指摘する問題… 80.0%
⑦ウェブページで公開したい写真を,肖像権に留意して加工する問題…40.6%
⑧ウェブページにある情報を利用する際の出典や引用に関わる問題点を具体的に説明する問題…完答3.8%, 準正答以上54.4%
⑨ウェブページ上で不正請求の画面が表示されたときに,どのような対処が適切かを考える問題… 54.7%

モラルについても、昔は想像すらできなかった問題が起こる時代です。

各自の心がけや知識が大切なところ、現時点ではその力は十分ではないとの結果のようです。

 

最後に、「新たに見られた課題」を2点。

ある事象の原因や傾向を推測するために,どのような情報が必要であるかを明確にすること(⑩)。
多項目かつ桁数の多い数値のある表で示された統計情報を,表計算アプリ
ケーションを使って,数的な処理をすること(⑪)。

以下のような出題がなされ、いずれも正答率が低かったようですね。

⑩ある事象を調べるために,どのようなデータを入手したらよいかを具体的に挙げ,適切な理由を説明する問題…14.9%
⑪5年間の認知件数1件当たりの平均被害額を,表計算ソフトを用いて計算する問題… 16.3%

 

以上、結果をざっと見てまいりました。

高校生もまだまだだなあ、と思われましたか。

では、私たち大人と比べて、だったら…どうなのでしょうか?

この調査結果の脇に小さく出ていたこの結果を、どうお感じになるでしょうか。

1分間当たりの文字入力数 ・・・ 24.7文字
<参考>小学校 5.9文字 中学校 (高等学校と同一文章入力問題)15.6文字

いわゆるタイピングのスピードです。

あなたは高校生の平均と比べて速いでしょうか、それとも…???

 

各校にお伺いする中で、教員や職員の方が必ずしもPCスキルが高くない、というケースをわりあい多く見てきたような気がします。

未だに手書きの書類しか作れない、電卓でないと計算ができない、という方もいらっしゃいます。

これからの学校という場において、果たしてそれでいいのでしょうか。

かくいう私も、このようなことが得意と言えるレベルには達していませんので、とにかく勉強していかねばならないと強く感じています。

 

今回ご紹介した報告書の中にも、調査の際に出題された問題が掲載されているのですが、高校生の平均正答率を大人が上回れるのかどうか、正直なところ自信がありません。

ただ、これだけの情報があふれる世の中が現実になっている以上、それらとうまく付き合い、活用する力を持つべきは高校生や子供たちのみではないでしょう。

学校における情報活用能力を高めるために、教職員こそが意識を高める必要があるのかもしれませんね。

 

(文責:吉田)

 

www.ysmc.co.jp