寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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出前授業でいじめ撲滅

学校は多くの子ども達が集まる場所ですので、学校種や学年を問わず多少のトラブルは必ず起こると思いますが、残念ながらいじめの発生は後を絶たず、認知件数は増加傾向にあるようです。その結果、自ら命を絶ってしまう痛ましい事件も数多く起こっています。

 

このような状況を受けて、文部科学省はいじめ防止策として弁護士による出前授業を一部の自治体で開始しました。

 

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このような取り組みを開始した背景は以下のとおりです。

大学教授ら有識者でつくる文科省の「いじめ防止対策協議会」は昨年11月、弁護士などによる法教育の推進を提言。文科省は、道徳教育の充実に加えて法律による抑止力に着目した教育手法の導入が必要と判断した。

 

また、具体的な授業内容は以下のとおりです。

たたいたり蹴ったりする行為が刑法の暴行や傷害、SNSで実名を挙げて悪口を書くことは名誉棄損や侮辱、金をせびる行為は恐喝、につながる可能性があることなどを実例と共に教える。

 

外部の専門家を活用し、これまでの学校教育とは違った側面から生徒に教えることは、生徒達の視野や考え方に良い影響を与える可能性が大きいと思われますし、社会のことや専門的な知識に触れることができるといった点においても、非常に良いことだと個人的には思います。

授業後、生徒からは「軽い気持ちでやっていることが犯罪になることが分かった。」などの感想が上がったそうです。また、先生からは「専門家の話は説得力があり生徒は真剣に話を聞いていた。今後も実施したい」と話しており、評判は上々のようです。

 

このような授業の効果を正確に測定することは難しいかもしれませんが、生徒達にとっては決して無駄ではないでしょうから、いじめを撲滅するためにできることは何でもやる、といった強い意志を持って全国的に展開していただければと感じます。

 

(文責:木村)

 

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