寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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ネットの危険から子どもを守るためには?

スマートフォンの普及に伴い、インターネットは非常に身近なものとなり、日常生活における利便性は飛躍的に向上しました。

 

青少年のスマートフォン利用も今や当たり前の光景となっており、内閣府の調査によると、平成27年度のスマートフォン利用率は中学生が46%、高校生が94%とのことです。

 

何かと便利になった反面、インターネットの利用に起因する様々なトラブルも生じています。SNS上でのいじめや有害サイトへのアクセス、ゲームアプリでの課金等、学校の先生方はもちろん、保護者でも気付かないケースが非常に多くなっているようです。

 

そこで、内閣府は1月17日に保護者向けの普及啓発リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」を公開しました。

 

広報・啓発 | 青少年インターネット環境の整備等 - 内閣府

 

 リーフレットには保護者ができる3つのポイントとして以下が挙げられています。

 

  1. 被害者にも加害者にもしないため、適切なインターネットの利用を促しましょう。
  2. 家庭のルールをお子様と一緒に作りましょう。
  3. 不適切な情報や危険な出会い等を防ぐため、フィルタリングを賢く利用しましょう。

 

どれも当たり前と言えば当たり前のことですが、日々様々なトラブルが生じているということは、それらができていない家庭が少なからずあるというのが現実でしょうか。

 

保護者に対する啓蒙活動として内閣府がこのようなリーフレットを作成し公表するのは非常に良いことなのですが、各家庭に配布されるわけではありませんし、日常的に内閣府のホームページを閲覧している保護者はいないでしょうから、おそらく大多数の保護者はこのリーフレットの存在を知らないでしょう。

 また、学校においては、校則で校内へのスマートフォンの持ち込みや使用を禁止したり、ネットリテラシーに関する啓蒙を行っているところも多いかと思いますが、利用状況の実態について把握することは難しいでしょう。

 

校内でのスマートフォンの利用を制限したところで、学校の外では多くの生徒が日常的にインターネットを利用していますので、そこで生じた生徒同士のトラブルが学校に持ち込まれたり、生徒が無用なトラブルに巻き込まれることが十分に考えられます。また、それらが顕在化した事件も数多く発生しています。

様々なトラブルに発展することを未然に防ぐためにも、生徒に対する啓蒙や指導を行うことはもちろんですが、一義的な責任はやはり家庭にあると思いますので、状況に応じては保護者に対する注意喚起を行うことも必要ではないでしょうか。

 

(文責:木村)

 

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