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寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

中学校の部活動に関する調査結果

教育内容 統計

スポーツ庁は12月15日に「平成28年度全国体力・運動能力等調査結果」を

公表しました。

本日は、その中から、中学校の部活動に関する調査結果をご紹介します。

 

平成28年度全国体力・運動能力等調査結果:スポーツ庁

 

まず、「学校の決まりとして、部活動において、週に何日程度の

休養日を設けていますか。」という設問に対する学校の回答は

以下のとおりです。

  1. 週に1日   公立:55.6% 私立:26.4%
  2. 週に2日   公立:14.0% 私立:13.8%
  3. 週に3日以上 公立:  2.0% 私立:20.1%
  4. 設けていない  公立:21.9% 私立:33.0%
  5. その他     公立:  6.3% 私立:  6.5%

「週に1日」と「設けていない」と回答した学校の割合を合計すると、

公立が77.5%、私立が59.4%となっています。

公立、私立を問わず、多くの中学校において部活動が活発に

行われていることが読み取れます。

 

次に、「(上記質問で4と回答した学校以外において)土日に休養日を

設定していますか。」という設問に対する学校の回答は以下のとおりです。

  1. 月に1回     公立:15.9% 私立:11.5%
  2. 月に2回     公立:14.7% 私立:13.9%
  3. 月に3回     公立:  7.5% 私立:  9.0%
  4. 月に4回以上   公立:35.5% 私立:42.3%
  5. 設けていない 公立:26.1% 私立:23.0%

部活動に対して生徒や保護者からの強い要望があるのか、それとも

非常に熱心な先生方が多くいらっしゃるのかはわかりませんが、

こちらのデータからも、部活動が活発に行われている様子が

読み取れます。

 

部活動の在り方については様々な意見があるでしょうが、

平成9年12月に旧文部省の「中学生・高校生のスポーツ活動に関する

調査研究協力者会議」がまとめた「運動部活動の在り方に関する

調査研究報告書」では、参考として各学校の運動部活動において

設定する休養日等の例を以下のように示されています。

 

  • 中学校の運動部では、学期中は週当たり2日以上の休養日を設定。
  • 高等学校の運動部では、学期中は週当たり1日以上の休養日を設定。
  • 練習試合や大会への参加など休業土曜日や日曜日に活動する必要がある場合は、休養日を他の曜日で確保。
  • 休業土曜日や日曜日の活動については、子どもの「ゆとり」を確保し、家族や部員以外の友だち、地域の人々などとより触れ合えるようにするという学校週5日制の趣旨に適切に配慮。
  • 長期休業中の活動については、上記の学期中の休養日の設定に準じた扱いを行うとともに、ある程度長期のまとまった休養日を設け、生徒に十分な休養を与える。なお、効率的な練習を行い、長くても平日は2~3時間程度以内、休業土曜日や日曜日に実施する場合でも3~4時間程度以内で練習を終えることをめどとする。長期休業中の練習についても、これに準ずる。

 

我が国の文教施策[第1部 第3章 第2節 3]

 

当時の文部省が平成9年に部活休養日の設定例を示していたにも

関わらず、残念ながら多くの学校でそれを活かしていないことが

浮き彫りになっていると言えるでしょう。

なぜ20年近くもの間、放置されてしまっているのかが気になるところ

ですが、「部活動は昔からこういうものだ」という固定概念が

学校関係者だけでなく多くの保護者の中にあるのでしょうか。

そうだとすれば、多くの中学生はそれに盲目的に従っているだけ

とも言えます。

 

部活動自体を決して否定をするつもりはありませんが、上記引用部分の

例示にあるように、中学生のような成長段階においては、部活動以外

でも様々なことを経験してほしいと思いますし、半ば強制のような形で

生徒に過度な負担を強いるようなことがあってはいけないと思います。

 

また、教員の長時間労働も大きくクローズアップされている中で、

その大きな要因として部活動の負担が挙げられています。

 

中学生の過度な負担の解消はもちろん、教員の業務量の適正化という

観点からも、部活動の在り方と位置付けを学校全体の問題として

取り組む必要があると感じます。

 

(文責:木村)