自転車は非常に便利な乗り物である反面、
免許は不要である上に、交通ルールもあってないようなものと
感じますので、様々な危険をはらんでいるとも言えます。
実際に自転車に関する事故は多く発生していますし、
危険な運転を目にすることも多いのではないでしょうか。
また、自転車で通学している中学生や高校生も多いですから、
自転車の運転に関するルールやマナーについての教育を
継続的に行う必要性は非常に高いと言えるでしょう。
本日は、高校生を対象とした、自転車の運転に関する調査結果を
ご紹介いたします。
タイトルに「ヒヤリハット」という言葉がありますが、
「ヒヤリハット」とは、結果的には大事に至らなかったものの、
ヒヤリとしたりハッとしたりすることで、
自転車の運転のケースでは、一歩間違えれば自分が加害者や被害者に
なっていたかも知れないという事案となります。
100人の高校生に聞いた自転車でのヒヤリハット体験の
ランキングは以下のとおりです。
1位:車・自転車・歩行者と追突しそうになった ・・・ 76.0%
2位:バランスを崩し転倒しそうになった/転倒した ・・・ 38.0%
3位:スマホを見ていたので注意していなかった ・・・ 14.0%
4位:片手で運転していたので、急な対応ができなかった ・・・ 13.0%
高校生の運転に限らずですが、街中でこのような光景を目にされた
ことは多いのではないでしょうか。
特に最近は「歩きスマホ」ならぬ「チャリスマホ」をしている人を
見ることも多く、見ているこっちの方がヒヤリとします。
ヒヤリハットで済めばまだいいですが、実際に通学途上での
自転車による事故が起こってはいけませんから、多くの学校では
自転車運転に関する教育を実施されていることとは思いますが、
学校での指導の実施状況と生徒への浸透状況に関する結果も
公表されています。
◆『加害者』になりうることを認識させる指導
⇒実施:50.0% 浸透:18.0%
◆座学や実技による自転車安全利用5則を理解させる指導
⇒実施:34.0% 浸透:19.0%
◆『被害者」になりうることを認識させる指導
⇒実施:34.0% 浸透:37.0%
上記の結果から、事故に巻き込まれることは想定していても、
自分が事故を引き起こして加害者となることはあまり想定して
いないことが読み取れます。
学校での指導は継続的に行うことが効果的なのでしょうが、
そのための時間をなかなか確保できないのも実情かと思います。
ただ、危険な自転車運転で生徒が加害者になるようなことは
あってはならないことです。
まずは、生徒への日常的な声掛けをしっかりと行うだけでも
継続する必要がありそうです。
(文責:木村)