本日は介護関係の話をしたいと思います。
タイトルにもある「ケアマイスター制度」は兵庫県にある社会福祉法人が
独自に開発した介護技術認定制度です。
初心者の0段階から始まり、講師や指導者として活躍できる5段階まで
ランクが分かれております。
このランクは「介護技術」だけでなく「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」
などの公的資格ともリンクしており、例えば1段階は「介護経験半年以上」と
「介護職員初任者研修」の両方をクリアする必要があるのです。
もちろん、資格の認定には試験があり、それをクリアしないと認定は
してもらえません。
例えば
●ブロンズクラス(1段階):「52名が受験、22名が合格」
●シルバークラス(2段階):「66名が受験、27名が合格」
●ゴールドクラス(3段階):「35名が受験、5名が合格」
というレベルで、結構ハードルは高いのです。
この制度を導入することによって、職員はもちろん、利用者様も
「この職員の介護レベルは●●だ」ということがわかり、利用者様や
親族からの信頼を得ることにもつながるのだそうです。
さらに、職員は正職員だけでなくパート職員にもこの制度を導入しており
ゴールドクラス(3段階)以上では手当支給の対象となったり
パート職員なら時給アップになったりと、給与面に反映されることで
キャリアアップと実利の両方が満たされる仕組みになっています。
では、振り返って学校現場ではどうでしょうか?
このような制度を導入するのは難しいとは思いますが、
「教員の授業レベル」は見える化できていますか?
「授業アンケートを導入しているので大丈夫」という声も聞こえてきそうですが
それだけで満足してはいけません。
教員同士で「模擬授業」などをするなりして、お互いが授業レベルのアップに
努めるようにすることが必要です。通常授業は教員一人で行うため
中々外部の目が入りません。よって独りよがりの授業になっていても
自分では気づきにくいのです。
5年目の教員より、10年目の教員の方が授業レベルが高いというのは
必ずしも言えないのです。本人が日々の授業に対しどれだけ向き合っているかに
よって結果は変わります。
もしかするといわゆる「ベテラン教員」の方がマンネリ化してしまい
授業レベルは下がっている可能性もあります。
経営サイドとして、「教員の授業レベルを一定水準以上に保つ」ことは
生徒募集と並んで大事なことです。見える化が難しい問題だからこそ
今からでも取り組んでいくことをお勧めします。
(文責:竹内)