先日来、トイレの話題が多くてすみません。
でも、学校を語る際にトイレを抜きにすることはできません。
本日は公立校のトイレの状況に関する統計をご紹介します。
文部科学省HPより。
公立小中学校施設のトイレの状況調査の結果について:文部科学省
結果を見る前に、まずは御校の状況をお聞きしましょう。
・御校では、トイレの改善が必要だと感じますか?それはなぜですか?
・和便器と洋便器、どちらがどの程度の割合で設置されていますか?
・今後に向け、改善のための予算化はなされていますか?
いかがでしょうか。
トイレは教職員が思う以上に、学校生活において重要な地位を占めていることは先日の弊社ブログでもお分かりいただいたところでしょう。
当該記事では男子の問題について書かせてもらっていますが、女子とてトイレが重要な空間であることは間違いありません。
さて御校ではそのトイレにどの程度気を配れているでしょうか…?
もったいぶってしまいました。調査結果を見てみましょう。
まずは和洋の割合。
公立小中学校におけるトイレの全便器数約140万個のうち、洋便器数は約61万個、和便器数は約79万個となっています。
割合で言うと、洋:和=43.3%:56.7%。
和便器の方が多いですが、私の個人的なイメージで言うなら、ずいぶん洋便器が多くなってきた印象です。
そして、トイレ整備に対する教育委員会の方針を聞き取ったところ,各学校で和便器よりも洋便器を多く設置する方針の学校設置者が全体の約85%と圧倒的です。
今後、公立校では洋式トイレの整備が進むことはほぼ間違いないでしょう。
翻って、私学である御校はいかがでしょうか。
私は小さい頃、祖母から「玄関とトイレは家の顔」と言われ、育ちました。
大人になった今、それはある程度真実なのではないか、と思うところがあります。
トイレの環境によって、その施設や組織の環境が何となく推し量られるような…
ぜひ一度、御校のトイレの状況を確認していただきたいと思います。
蛇足ながら、本調査結果には都道府県別の状況についても掲載されています。
目を引いたのは、和洋の割合について地域差が結構大きいこと。
洋便器の割合を見ると、東京(54.2%)や神奈川(58.4%)に比べ、大阪(36.8%)や京都(39.3%)、奈良(34.9%)がかなり低い、という点は特に驚きでした。
人口の多寡も影響しそうなものかな、とも思ったのですが、それはそれほど関係がないようです(ちなみに富山は54.3%、山口は26.7%)。
当該地域の文化や風土も影響しているのでしょうか。
いろいろと、興味津々です。
(文責:吉田)