寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

年次有給休暇取得促進期間

10月は国が定める「年次有給休暇取得促進期間」となっております。

文字通り「有給取得を薦める」キャンペーンです。

 

 

 

www.mhlw.go.jp

 

 

学校側、教師側双方が「有給を取った方がいい」ことは

理解していると思いますが、

「頭ではわかっているが、普段の仕事量から考えると・・・。」

となってしまうのも十分わかります。

 

「他の人が働いているときに休むのは、気が引ける。」という

日本人の美徳(?)のような価値観があるのも事実です。

 

しかし、学校関係者で昨年度8日(取得平均日数8.8日 平成27年度厚生労働省調べ)

取得された方はどれほどいらっしゃるでしょうか?

 

1日も取得されていない方もかなりの割合でいると思われます。

 

取得が難しいのはわかりますが、「体調を整え、リフレッシュする」

観点からも何とか取得に結びつけてもらいたいものです。

 

とはいえ、精神論だけで解決できるものではありませんので、

ヒントをお蔦しますね。

第1段階として、仕事の見直し(見える化)から始めましょう。

 

例えば、直近1ヶ月ですべき仕事をリストアップします。

 

●通常授業の準備

●テストの問題作成

●テストの採点

●保護者懇談のお知らせ作成

●保護者懇談のスケジューリング

●校内イベントの企画

●生徒会のフォロー

●校内会議

●参観のお知らせ作成

●生徒Aと保護者の対応

●先生Bから依頼された資料作成

●校長先生より依頼された案件の対応

●毎日のクラブ指導

●クラブの練習試合の予定作成と先方への連絡

●その他業務

 

 

このようにできる限り細かく書き出すのです。

 

第2段階として、書き出した業務の「予定される時間(日数)」を考えます。

この際に注意してほしいのは、「最短」で考えないことです。

 

どうしても日々「突発的な業務」が発生しますので

「最低予定される時間+α」を見込むことです。

できれば、最低予定される時間の3割増しでもいいくらいです。

 

第3段階として、カレンダーを見ながら

それぞれの業務に取り掛かる日付と時間を当てはめます。

 

その上で、「この日は、特に急ぎの仕事がない。」日が

出てくれば、そこが「有給取得の候補日」です。

 

 

以上が王道のやり方ですが、

結局毎日何かしらの業務があり、とても有給取得まで無理となる場合も

考えられます。

 

その場合は、発想を逆転させて

「この日を(無理やりでも)有給取得にあてる。」と決心してください。

そして、それを実現するために他の業務の割り振りを考えるのです。

 

忘年会や歓迎会などが予定されている日は

何とかしてスケジュール調整をして、参加されますよね?

感覚はこれに近いです。

忘年会と有給取得を一緒にするのは暴論だと言われそうですが・・・・。

 

有給取得をきっかけに

「自分の抱えている業務の棚卸とスケジュールの見直し」を

進めていただければいいかなと考えております。

 

できればご自身だけでなく、事務局全体や学校全体で

取り組んでいただけると意外な効果も出てくるかもしれません。

 

(文責:竹内)