寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

美味しくないワインの話

下戸の私がお酒のネタを書いても大丈夫か?という

心の声が聞こえてきそうですが、

あくまでこれは「たとえ」としての表現ですので、

ワインの味覚や産地などのマニアックな話ではありません。

 

先日弊社が主催したセミナーで、

田渕講師がおっしゃっていたたとえ話です。

 

学校経営を考えた際、生徒や保護者や教材や教師や校舎など、

いわゆる「中身(提供できるものやサービス)」が大事だと

皆さんお考えだと思います。

私もそこに異論はありません。

「いい教育をすればそこに反応してくれる生徒や保護者は必ずいる。」という

想いは持っています。

 

ただ、セミナーの中で田渕講師が

「もし喫茶店でコーヒーを注文し、その器が欠けていたらどう思いますか?」

とおっしゃったとき、ハッとしました。

 

確かに「中身のコーヒーの味は変わらないけど、器の見た目で

コーヒーとしての価値(味)は落ちる」だろうと思います。

 

外側(見た目やその喫茶店の雰囲気や備品)が、実は品質(コーヒーの味)に

まで影響するのです。

 

それの最たるものとして挙げられたのが、今回のブログタイトルにある

美味しくないワイン。それも

「紙コップでワインを飲んだらどうか」

というものです。

 

ワインを飲んだことがない私でも、紙コップでは美味しくないだろう…

と想像はつきました。

 

ここで学校経営に戻って考えてもらいたいのですが、

いくら教員や教材がほかの学校に比べても遜色ないものであっても、

そこの学校の雰囲気(事務方と教学方がギクシャクしている)が悪い、

もしくは価値観(生徒は厳しく接するべきだ、いやあまり口を出さず自主性を

重んじるべきだ等)が統一されず、先生方が自分自身の行動基準で

生徒に接していたらどうでしょうか?

 

生徒や保護者からみると、「この学校の先生方は皆さん、いい人ばかりで

頑張っているのはわかるけど、いつもイライラしているし、言う事も

コロコロ変わるから、正直信頼できない・・・。」

と思われていたら悲しいですよね。

 

 

生徒や保護者は教職員が思っている以上に、そのへんをよく見ています。

特に「自分はできていないことを、生徒に押し付ける」ことに関しては

とても敏感に察知します。

 

学校としての器(理念やビジョンや価値観)は

普段あまり意識して業務をされていないと思いますが、

定期的に「自分たちの進んでいる方向は間違っていないか?」と

いう認識を持ち生徒や保護者と向き合っていただきたいと思います。

 

(文責:竹内)