少子化の進行により、全国にある高校はこの10年間で
500校近くも減少しています。
学校にとっては、今後の生徒の獲得が経営上の大きな課題です。
先日当ブログにおいて、高校生が26年ぶりに増加した
島根県の取り組み(しまね留学)をご紹介しましたが、
都市部と比べ、過疎化が進む地方では生徒数の減少が特に深刻です。
そのような状況において、島しょ部や山間部の公立高校と地元の自治体が
連携し、都市部から生徒を集める取り組みが全国に広がっている
という記事を目にしましたので一部をご紹介いたします。
(会員限定記事のため一部しか閲覧できません。ご了承下さい)
この記事では、広島県の大崎上島、長野県白馬村、北海道三笠市の
高校の生徒獲得策が紹介されていますが、
島留学、学校内での無料塾の開校、新たな学科の新設など
地域の特色を活かした学校づくりが行われており、
都会からの生徒の獲得に向けての広報活動も行われているようです。
若者が流出することで地域の衰退がさらに進行してしまい、
高校だけでなく地域の存続自体が危ぶまれる状況だからこそ
自治体と学校が連携し、様々なアイデアが生み出し、
それを実行に移すことができているのでしょう。
今後、都市部においても少子化の波が容赦なく押し寄せてくることは
間違いないでしょう。
つまり、これまでどおりの学校経営では立ち行かなくなる時が
やってくることが十分に考えられます。
そのような確実にやってくるであろう未来に備えて、
自校の強みを生かして特色を明確にし、それを外部へ打ち出すことに
一刻も早く着手する必要がありそうです。
「現状維持」では「後退」してしまう結果になるかもしれません。
(文責:木村)