少し前の話ですが、京都市がユニークな取り組みを始めています。
ご存知でしょうか?
その名も「みっけ隊」。
市民が「道路の損傷部分を発見」すると、その部分をスマホで写真を撮ります。
すると自動的に、土木事務所に場所と写真が送信される仕組みになっています。
行うことはたったこれだけです。
専用のアプリが必要になりますが、
市民が普段の生活で気づいた「補修が必要な個所」を手軽に送信することで、
土木事務所は「効果的に補修が必要な個所がわかり」、
さらに現場に行く前に「補修の緊急度」もわかります。
小さな子供やお年寄り、車いすの方など道路が少しでも損傷していると
危険な場合があります。
しかし、危険個所を発見しても「市役所に連絡する」のはおっくうになってしまう
(自分が連絡しなくても誰かがするだろうという思いがある)
現状からすると画期的な試みだと思います。
私が、この運用のすばらしいと感じたのは、
「市民をうまく巻き込んでいる」点です。
「何か気が付いたことがあれば、行政に連絡ください。」と役所が
アナウンスをしても、ほとんどの方は「他人事」として行動しません。
しかし、この仕組みを使うことで
自分が補修連絡をした箇所が、後日補修されているのをみると
「自分はいいことをした。」という気持ちを味わえます。
さらに本人は強制ではなく、「自主的に参加」しているので、
行動が長続きする効果も期待できます。
これらを直接学校に応用するのは難しいですが、
「地域住民の方との交流」は学校として大事な視点です。
特に私立学校の場合は、近隣の方が必ずしも生徒や保護者ではないため、
学校の実情を知ってもらう機会が少ないのが実情です。
もちろん、定期的に地域の方から意見を聞く機会を
設けていると思いますが、「負担が少ない」情報交換の仕組みを
考えるきっかけにしてもらえればありがたいです。
(文責:竹内)