寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数

ハローワークから考えさせられる資料が公開されましたので

お知らせいたします。

 

 

www.mhlw.go.jp

 

 

この資料によると、総数はなんと10,937件にもなります。

その中で上位は、


●賃金に関すること        2,654件 (24%)

●就業時間に関すること      2,128件 (19%)

●仕事の内容に関すること     1,439件 (13%)

 

となっています。

 

さらに、上記のような相違がでてきた原因として挙げられているのが、

●求人票の内容と実際が異なる   3,926件 (36%)

●求人者の説明不足        2,540件 (23%)

 

とのことです。

 

応募者に100%味方をするつもりはありませんが、

あまりにもひどい結果だと思います。

 

世間では「売り手市場」で、

「求人を出しても応募者が来ない。」

「せっかく採用できても、すぐに辞めてしまった。」

という声がたくさん聞こえてきます。

 

しかし、上記のような調査結果をみると

「求人側」にも改善すべき点がまだまだあるのではないでしょうか。

 

では、具体的にどのような点に気をつければいいのでしょうか。

 

例えば

●求人票以外にも伝えることがあれば、面接で説明する

●応募者からの質問時間を取り、疑問点を解消する

●誤解を招きそうな表現や言葉遣いをさける

 

あたりになります。

 

ポイントとしては

「採用後にトラブルにならないために」、

意思疎通を密にしましょうということです。

 

このデータはハローワークのものなので

単純に学校現場にあてはめにくい点はあります。

 

ただ、ホームページで求人を行っている学校の

求人票では「待遇面だけが記載されている」ものがほとんどです。

 

例えば

●担任業務の有無

●会議の出席の有無

●その他校務分掌

 

などの情報は、まず記載されていません。

 

ここに落とし穴があります。

前職での勤務校の「実態」が、「応募した学校でも同じ」と

勝手に勘違いされてしまう危険性があるのです。

 

採用する側も応募する側も

「これくらい、言わなくてもわかるだろう。」という

安易な気持ちで確認を怠ってしまいます。

 

これらの認識のずれが、勤務後に大きな問題に発展するとも限りません。

 

細かな点まで確認をするのは、手間ですが

一緒に学校を運営していく仲間を採用するわけですから、

積極的に向き合ってもらいたいですね。

 

(文責:竹内)