公立中学に通う私の長女は運動部の部活動に所属しています。
早朝や放課後の練習はもちろん、
休みの日には練習試合のために遠方まで出かけることも
少なくありません。
夕方、真っ赤に日焼けしてヘトヘトになって帰宅したかと思ったら、
そそくさと塾へと出掛けて行く姿を見て、
部活も勉強も頑張っているなと親ながら感心すると同時に、
ちょっと疲れすぎではないだろうかと心配にもなります。
そんな長女も中学3年になり、受験を控えて引退が迫ってきている中、
少々気になる記事を目にしました。
確かに、毎日のように必死に打ち込んできた部活動を引退すると
生活のリズムは一変するでしょうし、
部活動に対して特に強い思い入れのある生徒にとっては、
喪失感や無気力感に襲われることもあるのだろうと思います。
統計がないので、実際にどれくらいの生徒が部活動引退後の
燃え尽き症候群に陥ってしまっているのかはわかりませんが、
勉強する意欲が湧かず、そのことにより不安や焦りが生じて、
さらに勉強が手につかないという悪循環に陥ってしまうような
ことがあっては大変不幸です。
先日、文部科学省の「次世代の学校教育にふさわしい教職員の在り方と
業務改善のためのタスクフォース」が取りまとめた報告書によると、
教員の多忙化の解消を目的として、部活動に休養日を
設けるための調査を実施することが決まりました。
先生方の負担を軽減し、教育の質を高めていただくのは当然ですが、
子ども達への過度の負担をなくすといった観点からの検討も
併せて行うことが必要なのだろうと感じます。
(文責:木村)