今日は滋賀県にある「近江兄弟社小学校」の取り組みを紹介します。
この学校では6年生の恒例行事として
「琵琶湖北部を150キロを1泊2日で回る」
取り組みをしています。
しかも、この取り組みを始めて30年だそうです。
遅れがちな児童を回りが励まして、「全員でゴールする」ことで
達成感を味わえるのが魅力です。
普段1キロ程度であれば小学生でも、自転車で移動することはあるかもしれませんが
150キロともなると、大人でも経験した方は少ないでしょう。
また、一人でやってみようと思ってもなかなか最後までやり遂げるのは
難しいですが、仲間と一緒なら不思議な力が発揮されて
達成できるのでしょうね。
この琵琶湖1週サイクリングは、滋賀県の他の学校でも取り入れられているそうです。
さらに、この近江兄弟社小学校ではユニークな取り組みがほかにもありまして
滋賀県北ノ庄に「兄弟社村」という活動拠点をもっています。
そこで学年ごとに、テーマに沿った取り組みをしています。
●1 年生 「自然に恵みに感謝して」
・兄弟社村での田植え、稲刈り、脱穀などの体験学習。
・サツマイモを育ててパフェづくり。
●2年生 「兄弟社村。いいとこ見つけ」
・サツマイモ栽培、兄弟社村のいいとこみつけ(ポスター・特大地図づくり)
・兄弟社村クイズ・1年生を招待。
●3年生 「地場産業・赤こんにゃく」
・永源寺こんにゃく道場より講師の先生を招き、こんにゃく作り。
・茗荷村での自然体験。ジャイカの人たちと自然体験学習。
・健康食品作り『青汁』
●4年生 「そば栽培・販売を通して奉仕活動に目を向ける」
・キャンプ活動そば栽培・販売
●5年生 「食の大切さを学ぼう」
・無農薬でのお米作り:田植え、ぬか巻き、草取り、水の管理、稲刈り、
・お米料理のお店『ザ☆だんチキ亭』開店
というように、普段の学校生活ではなかなかできないような「体験」が
できる機会を設けています。
近年は以前に比べ、外遊びが不足しがちな環境でもあります。
このような取組もまた子供の成長には欠かせない要素だと感じました。
(文責:竹内)