寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

書道教育から見えるもの

書道と聞いて皆さんは、何を思い出しますか?

私は書くのは好きでしたが、墨をするのが苦痛で、先生に見つからないよう

こっそり墨汁を入れた思い出があります。

 

話が横道にそれましたが、今学校現場で書道の良さが見直されているのです。

 

http://www.nihonshodou.or.jp/tokku/

 

 

静岡県伊東市の小学校の取り組みですが、

2006年から「書道教育特区」というものが始まり

小学校1年生、2年生が外部講師を迎えて授業を受けているのです。

生活科の時間数を減らして、年間30時間を確保しているそうです。

 

最近は、パソコンや携帯電話、スマホなどの電子機器の普及から

字を書く機会が減ってきています。まして筆を使って書くのは

もっと減っているでしょう。

 

この「書道教育」は、単に字を書く機会を増やすだけでなく、

さらにうれしい効果も生まれています。

 

それは、

 

・文字に関心を持つようになった。
・言葉遣いがよくなった!
・文字が正しく、きれいに書けるようになった!
・落ち着きが出てきた。
・他の授業への取り組み、授業態度がよくなった!
・あいさつができるようになった!
・姿勢がよくなった
 
 
というものです。
 
確かに書道では姿勢から教わりますし、筆先に意識を集中させないと
自分の思った通りに文字は書けません。
 
それが「集中力のアップ」や「落ち付き」に繋がっているのだと思われます。
5月27日の日経新聞の記事にもなっていましたが、
集中力がアップし、授業に向き合うようになったので、それが
「学校全体の学力の底上げ」にも繋がっている可能性があるらしいのです。
 
少しのきっかけで、子供たちは成長します。
新しいことに目を向けるのはもちろん大事なことですが、
昔からあることにも目をむけると、意外な発見や効果があるかもしれません。
 
参考になれば幸いです。
 
 
 
ちなみにこの活動は、伊東市だけでなく沖縄県那覇市や北海道松前町、広島県熊野町、愛知県春日井市などへ広がりをみせているとのことです。
近畿圏はないみたいなので、もしかするとねらい目かもしれませんね。
 
 
(文責:竹内)