先日、公立中学に通う長女の授業参観に行ってきました。
参観の授業は社会科で、講義形式で進められました。
先生は教科書や資料集に沿って生徒達に教えます。
生徒達は先生の説明を聞きながら、穴埋め式のプリントの空欄部分に答えを
埋めていきます。
難しい部分は例え話を使ってわかりやすく説明したり、
プロジェクターを使って重要なポイントに関連する写真を投影したり、
また、時にはギャグを交えたりと、先生は非常に頑張っておられました。
生徒達は私語をすることもなく、しっかりと授業を受けてはいるのですが、
全てにおいて反応が驚くほどに薄いのです(もちろん私の長女もです…)。
先生の質問に対して沈黙・・・
「理解できましたか?」の問いかけにも沈黙・・・
会心のギャグにも沈黙・・・
(保護者のみなさんはクスっと笑っていました)
そんな光景を見ながら、私も中学生時代は同じような状態だったのだろうかと
思いつつ、先生には計り知れない苦労があるのだろうと気の毒に思ってしまいました。
思春期の多感な時期だから仕方がないのでしょうか。
ただ、あまりにも生徒達の反応が薄いので、生徒達は授業の内容をしっかりと
理解できているのだろうかと心配になると同時に、そもそも楽しく学ぶことが
できているのだろうかとも感じました。
近年、教育の現場においては、ICTの活用やアクティブラーニングの導入が
話題となっていますが、子ども達自身が学ぶ楽しさを知り、学ぶことによって
何ができるようになるのかを知ることが何より重要なことではないかと
考えさせられました。
それからもう一点、
授業中にも関わらず、廊下のあちらこちらで保護者同士の私語が非常に多く、
同じ保護者として大変悲しい気持ちにさせられました。
子ども達の模範とならなければいけないのは先生だけではなく、当然保護者も同じです。
私も気を付けなければと、こちらも考えさせられました。
(文責:木村)