寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

先生にも「ノー残業デイ」の動き

1年前の話になりますが、横浜市教育委員会が保護者に向けて

ある手紙を出しました。

 

その内容は

・教職員は忙しい(勤務データ開示)

・学校に閉庁日や定時退勤日(午後5時)を設ける

 

ことに理解を求めたものです。

 

 

mainichi.jp

 

 

 

簡単に言えば「ノー残業デイ」を作りたいというお話になります。

一般企業では市民権を得ているものですが

(実際に効果が上がっているかの議論はおいておきます)

 

学校教育の現場にも

「時間外労働を減らそう」という動きがでてきたものと

思われます。

 

開示された勤務データによると

・1日の平均業務時間は11時間27分

・時間外は「原則認められず」「自主的な勤務」とされている

 

確かにこれらのデータを見ると

時間外が日常的に発生しているので、

ノー残業デイという制度を作ってでも

時間外労働を減らそうという考えは理解できます。

 

実際導入後、懸念材料だった

・保護者からの反発

・時間外での電話対応

 

などは、おおむね問題なく対応できているそうです。

さらに有給休暇取得も推進していい効果も生まれてきています。

 

 

今年1月に起きた「ツアーバスの事故」を受けて

先日、日本バス協会に労働時間管理の徹底を要請したこともあり

国(厚生労働省)も

「時間管理を適切に行い、時間外労働を減らす」方向で

動いているのは間違いありません。

 

www.mhlw.go.jp

 

 

 

ただ、一般企業にはない「部活動」が学校にはあるので

そこを未解決のまま制度だけを導入しても

効果は出にくいのではと思われます。

 

部活動を時間の許す限りするという考えを変えて

「一定の時間で効果を上げる」という視点も大事なのかもしれませんね。

 

 

(文責:竹内)