新人が配属されて、仕事のやり方を教えている最中だと思いますが、
上司・先輩としてうまく指示できていますか?
もしかしたら、このような指示をしてしまった経験はあるのではないでしょうか?
あなた:「ちょっとA君、いいかな?
次の会議に提出したい資料を君に作ってもらいたいけど、
お願いできるかな?
この表に入れる数字を、このホームページから探してもらうだけだから。」
A君: 「わかりました。いつまでに完成すればいいですか?」
あなた:「特に急いでいないから、提出時期は任せるよ。
自分のペースで作っていいよ。」
よくある風景ですが、
もし、この指示を月曜日の午前10時にしたら、あなたはいつまで待ちますか??
今週の木曜日でしょうか? それとも来週の火曜日でしょうか?
もちろん、本当に急がないレベルの仕事の場合もあるでしょうが、
仮に会議が来週の月曜日なら、「木曜日」には欲しいですよね?
この状態で、A君から報告がなかったら・・・
あなた:「A君、この前頼んだ資料どうなった?もうそろそろ完成かな?」
A君: 「え? 急がないっていうことでしたので、まだ手を付けていません。」
あなた:「急がないって言ったけど、会議で使うって伝えたよね?
完成してないと、こちらも段取りがあるから困るよ。」
A君: 「すいません、すぐに取り掛かります。」
(心の声):「会議の日付がわかっているなら、最初からいつまでに欲しいって
伝えてくれたらいいのに・・・なぜ自分が怒られるのかな、納得できないな・・・」
いかがでしょうか?A君が確認を怠ったことは責められるべき点ですが、
指示をした側には問題はなかったでしょうか?
お互いがストレスをためないためにも「できるだけ誤解がないよう」
伝えることが必要ですね。
この場合、
「来週の月曜日に会議があって、それに使いたいから水曜日の15時までに
もらえると助かるよ。細かい段取りは任せるからよろしく。」
くらいの説明があればよかったのかもしれません。
ある程度仕事が自分でコントロールできる部下なら、細かな指示はかえって
本人のやる気をそぐこともありますが、
新人の間はひと手間かけてあげるのが、育成のコツですね。
新年度が始まるこの時期になると、思い出す私の先輩としての体験談でした。
(文責:竹内)