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寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学校施設の維持管理

施設 制度

本日は短めの情報提供を。

文部科学省から、学校施設に関する通知が出ていました。

 

学校施設の維持管理:文部科学省

 

以下、通知の内容を抜粋します。

ただし、全文引くと長くなるので、私学の皆様を意識したうえで重要と思われる部分のみを転載させていただきます。

 

まず本通知の位置づけについて。

学校施設は、児童生徒等の学習・生活の場であるとともに、非常災害時には避難所として地域住民の避難生活の拠点としての役割も担うものであるため、日常のみならず災害時においても十分な安全性・機能性を有することが求められます。建築当初には確保されているこれらの性能も、経年劣化等により必要な性能を満たさなくなっているおそれがあることから、学校施設の管理者におかれては、当該施設が常に健全な状態を維持できるよう、適切に維持管理を行っていくことが必要です。

現に、学校施設において、外壁タイルやモルタルの落下など、老朽化等に起因する事故や不具合等が相当数発生しており、その発生状況を見ると、必ずしも維持管理が適切に実施されているとは言えない状況となっています。また、今年度の会計検査院報告において公立学校施設の維持管理の状況について指摘を受けておりますが、維持管理の徹底を図ることは全ての学校施設において共通の課題であると認識しています。
(中略)
このことについて、都道府県教育委員会教育長におかれては、域内の市町村教育委員会に対し、また、都道府県知事におかれては、所轄の私立学校に対して周知するようお願いします。

というわけで、本通知は都道府県管轄の私学が対象として意識されている点をまずは押さえておきましょう。  

 

そして通知の本体部分です。

通知文はすべて文章で記載されているのですが、分かりやすさのため箇条書きに加工しています。

1.建築基準法に基づく法定点検の実施について

(1)点検の義務づけがある学校

根拠法:建築基準法第12条

学校の用途に供する部分の床面積の合計が100平方メートルを超える建築物

⇒有資格者による建築物の調査の定期実施及び結果報告の義務

(2)点検の義務づけがない学校

根拠法:建築基準法第8条第1項(建築物を常時適法な状態に維持するよう努める義務)

建築基準法点検の義務づけがない学校施設の管理者

⇒当該学校施設について、劣化等により是正の必要が生じている箇所を把握するとともに、当該箇所を早期に是正することで常に適法な状態を維持することが重要

∴「有資格者による専門的な点検を定期に実施するようお願いします。」

2.消防法に基づく法定点検の実施について

根拠法:消防法第17条第1項及び第17条の3の3

・全ての学校の管理者は、消防用設備等が消火、避難等の消防活動に必要な性能を有するように設置するとともに、消防用設備等又は特殊消防用設備等について、有資格者等による点検を定期に実施し、その結果を消防長又は消防署長に報告することが義務づけ

上記のルールは今さら言うまでもないことかもしれませんが、しっかりチェックしておく必要がありますね。 

 

そして最後に、是正が必要な事項に関する記述です。

ここが施設管理上のポイントを突いていると感じましたので、全文転載させていただきます。 

3.建築基準法点検又は消防法点検により是正が必要とされた事項の是正について

建築基準法点検の結果(点検の義務づけがない学校の管理者が、建築基準法の規定に準じて点検を実施した場合の結果を含む。)、判定基準に該当する項目がある場合、又は、消防法点検の結果、判定基準に適合しない項目がある場合は、早期に当該項目(以下、「要是正項目」という。)を是正し、学校施設を適法な状態に維持することが必要です。
限られた予算の中で着実に是正を進め、児童生徒等の安全を確保していくためには、管理する学校における要是正項目の内容及び劣化等の情報を管理し、優先順位を設けて計画的に是正していくことが効率的です。特に、複数の学校を管理する場合は、その全ての学校における要是正項目に係る情報を一元的に管理し、危険度の高いものから順に早期に是正していくことが重要であり、遅くとも当該要是正項目の次回点検までの間(※6)に全ての是正を完了させるようお願いします。(後略)

当然と言えば当然のことなのですが、施設管理上は中長期の計画が非常に重要です。

指摘を受けてから、よりも、指摘を受ける前に、各施設の状況を確認し、修繕を早めにかつ計画的に実施することが全体コストを下げるためにも必要でしょう。

そして可能な限り、事後の修繕に頼らず、危険が発生しそうな箇所を予防的に補強できるよう、常に努めたいところです。

 

学校にとって安全性確保は最大、最重要と言っていい着眼点です。

新年度を迎えたこの時期、ぜひ各施設の管理を徹底していただければと思います。