本日は、たびたびご紹介している厚労省の統計2件についての最新情報です。
まずは人口動態から。
今回ご紹介するのは、人口動態調査の結果がずらっと並んだ、いわゆる「目次」ページです。つまり、ここにアクセスすれば、人口動態統計にまつわる情報へのアクセスが簡単にできる、というわけです。
どんな資料が掲載されているか、という点を記しておきます。
・人口動態統計(確定数)
・人口動態統計月報(概数)
・我が国の人口動態
・人口動態統計月報年計(概数)
・人口動態統計速報
・人口動態統計の年間推計
中でも、「平成28年我が国の人口動態(平成26年までの動向)」は図表付の資料となっていて、現況を把握するには非常に有用だと思います。
人口ピラミッドを見ると、高齢化・少子化の様子もよく分かりますし、都道府県別に見れば人口の偏在についても理解が進みます。
ぜひご活用ください。
もう1つ、賃金構造について。
こちらも「概況」の掲載がありますので、全体はそちらでつかむことができます。
以下、いくつかの項目のみピックアップしておきます。
(1) 賃金の推移
・男女計304.0千円(前年比1.5%増)、男性335.1千円(同1.7%増)、女性242.0千円(同1.7%増)…女性の賃金は過去最高
・男女間賃金格差(男性=100)は過去最小となった前年と同水準の72.2
(4) 企業規模別にみた賃金
・男性:大企業387.7千円(前年比1.5%増)、中企業320.3千円(同2.6%増)、小企業288.5千円(同0.9%増)、女性:大企業268.4千円(同1.2%増)、中企業240.4千円(同2.8%増)、小企業216.4千円(同0.8%増)
・大企業の賃金を100とすると、中企業の賃金は、男性82.6(前年差+0.9)、女性89.6(同+1.4)、小企業の賃金は、男性74.4(同△0.5)、女性80.6(同△0.3)
・賃金がピークとなる年齢階級:男性では、全ての企業規模において50~54歳、女性では、大企業及び小企業において45~49歳、中企業が50~54歳
(5) 産業別にみた賃金
・男性:金融業,保険業(482.3千円)が最も高く、次いで教育,学習支援業(442.2千円)。宿泊業,飲食サービス業(270.0千円)が最も低くなっている。女性:情報通信業(313.7千円)が最も高く、宿泊業,飲食サービス業(196.2千円)が最も低くなっている。
賃金は上昇局面にあるとは言えますが、小規模企業(常用労働者10~99人)については大企業との差が広がっている点が少々気になります。
以上、皆様の経営のご参考になれば幸いです。