本日は、ややボリュームのある政策資料のご紹介。
当然、文科省からです。
今後の文部行政の方向性を知っておきましょう。
「次世代の学校・地域」創生プラン~学校と地域の一体改革による地域創生~:文部科学省
このプラン、現段階では総論にとどまりますが、施策ごとにスケジュールも示されており、本気度が伺えます。
以下、施策の項目だけを拾ってみましょう。
1 次世代の学校創生
(1)地域と学校の連携・協働の推進に向けた改革
① コミュニティ・スクールを推進・加速するための制度的位置付けの見直し
② コミュニティ・スクールを推進・加速するための総合的な方策の実施(2)学校の組織運営改革
① 教職員指導体制の充実
② 専門性に基づくチーム体制の構築
③ 学校のマネジメント機能の強化(3)教員制度の養成・採用・研修の一体改革
① 教員養成改革
② 教員研修改革
③ キャリアシステムの構築2 次世代の地域創生
(1)地域と学校の連携・協働の推進に向けた改革
① 地域学校協働活動の推進(2)地域が学校のパートナーとなるための改革
① 地域コーディネーターの配置促進等
② 学校施設の有効利用、管理の工夫による地域への学校開放の促進(3)地域と連携・協働する教員の養成・研修等
① 地域と連携・協働する教員の養成・研修の充実
② 地域課題解決型学習の推進
個別にみてみると、これまで本ブログでも採り上げたものが多く、目新しいというよりは「体系化された」という印象が強いですね。
そして現政権の力点でもある、教育と地域という2つの要素をしっかりつなげている点が特徴的です。
地域との連携を政策的に実現…というテーマは学校で言えば公立校が念頭に置かれていますので、上記は私学には関係ないものが多い、と切ってしまうことも可能、かもしれません。
ですが、公立校がその存在感を変え、中身を変えようとしている中で、私学にその影響がないわけがありません。
いや、仮に影響がなくても、自らその存在意義を確認し、変化していくことが必要でしょう。
個人的な意見ではありますが、私学もやはり地域を意識した活動の展開が今後は必要になるように思います。それが、学校という存在の社会性ではないでしょうか。
そして、地域との連携が学校経営の安定にも資するというシナリオも十分可能でしょう。
少子化が進んでいく今後を見据え、学校の中身を整え、外部とのつながりを整えること、より一層重要性を増すような気がしてなりません。