本日は厚労省HPより。
冬季賞与の水準について報道されています。
平成27年 民間主要企業年末一時金妥結状況を公表します |報道発表資料|厚生労働省
概要を転載しておきます。
【集計対象】
資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企業のうち、妥結額を把握できた337社。
【集計結果のポイント】
○ 平均妥結額は830,434円で、平成20年以来の高い水準。
前年に比べ29,796円(3.72%)の増。対前年比は3年連続のプラス。○ 平均要求額は、把握できた248社でみると884,943円で、前年に比べ40,572円の増。
この類の統計をご紹介するときはいつものことですが、調査対象にご留意ください。
上記は大企業を対象としたものですので、中小はどうかということも見ておく必要があります。
例えばこれ。東和銀行さんの調査結果です。
実績ではなく、「見通し」である点にご留意ください。
そして本資料にはサマリーの記載がなかったため、以下、こちらでまとめました。
【実施方法】
調査回答企業 326 社(うち群馬県 198 社、埼玉県 102 社)
回答企業の従業員規模 1~30 人が 62.6%、 30 人超が 37.4%
【調査対象全体(群馬県・埼玉県・東京都、栃木県の一部地域合計)の概況】
・平均支給額:329,833 円(昨年冬の実績と比較して+3.35%、金額で 10,701 円増)
・支給率:1.41 ヵ月(同 0.03 ヵ月増)
・支給しないとの回答:22.2%(同▲6.2%)
・業種別の支給額及び支給率
製造業:339,775 円(同+4.39%)
非製造業:324,487 円(同+2.78%)
・従業員規模別に見た支給額と支給率の見通し
規模 対象事業所数 昨年冬実績比
従業員30 人以下: 支給率 1.34 ヵ月(支給額314,849 円)
従業員30 人超: 支給率 1.53 ヵ月 (支給額354,890 円)
2つの統計には倍以上の金額差があることがお分かりいただけます。
一方で、増加率は両者ともに3%前後となっています。
後者の統計によると、非製造業の増加割合がやや低くなっているようです。
ちなみに、他の地域の統計もたくさん発表になっています。
地元企業・金融機関さんが丁寧に調査して下さっているおかげですね。
そのうちのいくつかについてリンクを貼っておきます。
御校のお近くの統計はありますでしょうか。
香川県内民間企業ボーナス支給見込みアンケート(平成27年・冬季)~冬のボーナス、3年連続で前年を上回る(百十四経済研究所)
2015年度冬季ボーナス支給調査~平均支給月数:1.71カ月、前年度比0.08カ月増(うち製造業0.06カ月増、非製造業0.08カ月増)(長崎県内企業)(長崎経済研究所)
平成27年冬季ボーナス支給推計(島根県・鳥取県)~支給総額、平均支給額ともに、3 年ぶりに前年を下回る(山陰経営経済研究所)
中小企業の冬季ボーナス支給状況~支給企業割合が4 年ぶり微減(大阪府内)(大阪シティ総合研究所)
各地域とも、大企業のようにはいかないようです。
御校の賞与支給、そして生徒の世帯収入のご参考になれば幸いです。