本日は若者の雇用に関してまとめた厚生労働省のページをご紹介しましょう。
以下、主なものを転載しておきます。
・新規学卒者の離職状況
卒業3年後の離職率(いずれも平成24年3月卒業者):中学65.3%、高校40.0%、大学32.3%
・ニート状態の若者の推移
平成23年:60万人。平成14年以降60万人台で推移。
・フリーター数の推移
平成15年に217万人に達して以降、5年連続減少、その後2年連続で増加。
・フリーターから正社員への転職状況
フリーター期間が半年以内の場合:男性では約7割、女性では約6割が正社員に
フリーター期間が3年を越える場合:男性で約6割、女性で約4割が正社員に
正社員と正社員以外の雇用形態との賃金格差は、年齢が高くなるにつれ広がる(45~54歳では正社員の半分以下)。
・完全失業率の推移
15歳から24歳までの完全失業率:2009年には9.4%。依然年齢計に比べて相対的に高水準で推移。
・高校生・大学生等の就職内定率の推移
高校生の就職率は平成14年3月卒で、大学生の就職率は平成12年3月卒で、調査開始以来最低の数値。その後、上昇を続けていましたが、近年はリーマンショックの影響を受け、厳しい状況が続いている。
全体的にデータが古いことが少し気になるのですが、アップデートされているので一応最新の状態ではあるようです。
就職の状況には近時、だいぶ変化があるように思いますが、気になるのは離職状況。
就職から3年の間に多くの若者が当初の職を離れるというデータが明らかになっています。
その理由はいろいろとあるのでしょうが、そこには各自が思うより大きな「現実の厳しさ」があるように感じます。
同じ仕事により長く携わることで、経験や技術が積み重なることは誰しもが分かっていることでありながら、そうはならない、そうはできない現実。
学校は何ができるのでしょうか。