表題とは関連がないのですが、一つ情報提供を。
文科省HPにおいて、マイナンバーに関する情報のまとめがなされていますので、念のためご紹介しておきます。
リンクはこちら↓
マイナンバー(社会保障・税番号)制度に関する文部科学省からのお知らせ:文部科学省
目新しい情報はありませんが、子どもたちに向けての情報、事業主としての学校に対する情報、さらには教育機関としての学校に対するお願い、といったものが整理され、掲載されています。
この制度に対する賛否はさておき、導入される以上は慎重に情報を扱うよう、関係者への働きかけをくれぐれもよろしくお願いいたします。
さて本題。
反転授業のその後について、レポートが公表されたとの記事です。
「反転授業」に肯定的 武雄で導入 保護者ら、否定意見も : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
「反転授業」とは、子どもたちが自宅で事前に基礎学習を行ったうえで学校での授業に臨み、その学校では復習や応用問題に取り組む、という形態の学習方法を指します。
記事によれば、今回の検証の対象となっているのは、佐賀県武雄市教育委員会が昨年度より全市立小の3年生以上を対象に導入しているタブレット端末を使った反転授業について。
反転授業自体は、昨年度は小学校の算数と理科で実施。今年度は国語が加わり、同市中学校でも導入されたとのこと。
レポート本体をネット上で探してみたのですが、このブログ執筆時点では見つかっておりませんので、あくまで記事に掲載された内容のみしか把握できておりませんが、要点は以下のとおりです。
・回答数:保護者約1,300人
・反転授業を知っているか
「知っている」:58%、「知らない」:30%
・学習効果について
「ある」:41%、「ない」:15%
・反転授業のある日とない日を比較した場合、「学習時間に変化がない」:59%
・自由回答欄
「利点がない」「一刻も早く中止してほしい」といった厳しい意見も目立った
この結果を受けて、レポートした教授は「反転授業は一定の成果をあげているが、実施率を高める必要がある」と指摘、武雄市教育長は「一人ひとりに応じた学習を進められるのがメリット。指導の多様性にもつながっている」とコメント。
家庭学習の位置づけが重要であるにもかかわらず、反転授業の存在すら知らない保護者が30%がいるという現実。
また、自由記述欄に記載された厳しい意見は「散見された」のレベルではなく、「目立った」との書きぶり。
保護者に広く受け入れられているようには思い難い、というのが私の正直な感想です。
ただ、このような結果が出たから否、と考える必要はないと思います。
新たな教育方法というのはすぐに成果を上げたり、すぐに賛同を得られたりすることは少ないのだろうと思うからです。
だからこそ、その研究は慎重になされるべきでしょうし、検証も謙虚になされるべきでしょう。
未来を担う子供たちがすくすくと成長するために、大人の事情は抜きにして、よりよい教育技術の確立に精を出していただきたいと願うばかりです。