夏本番、そして夏休みも本番。
そんな中でこのニュースを見つけました。
脱ゆとり、夏休み短縮広がる…授業時間増加で : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
記事で採り上げられているのは公立小中学校の例。
夏休み最終日を繰り上げることで夏休みを短縮する小中学校が増えている、とのことです。
大阪府では小中学校の夏休みを短縮している市町村は22。全市町村数は43で、半数超となっています。
東京都で8月中に授業を始める小中学校は771校で全体の4割超。
宮崎県では全26市町村のうち8割が夏休みを短縮しているそうです。
この主な要因は学習指導要領改訂による授業時間の増加。
「標準授業時数」は、小学6年間で278時限、中学3年間で105時限増加していますから、その時間数を確保するためには夏休みを短縮するのもやむを得ない、とのことのようです。
ただ、私たちの子どもの頃は今よりもっと標準授業時数が多かったはず。
それでも夏休みが短くなかったのはなぜだろう…と思ったのですが、その理由はこの記事の中での校長先生のコメントにヒントがありました。
「防犯教育やネットいじめ対策など、先生は授業以外もやることが多い。1日あたりの授業数が減らせるので余裕が生まれる」
なるほど、1日あたりの授業数が少なくなっている分が夏休みに影響を及ぼしているのかもしれませんね。
私立校は以前から夏休みを利用した授業あるいは補習等の実施が一般的であったと感じていますが、公立校のこの動きは私学の特色を薄める可能性もあります。
また、ここ最近の夏の暑さからすると、夏休み短縮が果たして最善の選択であるのか、という点にも立ち返る必要があるように思います。
夏期休暇は生徒にとっても、また先生方にとっても貴重な長期休暇です。
むしろ日ごろの活動を離れて、たっぷりと時間を使っての非日常にチャレンジすることが醍醐味であり、それが各校の特色の一つにつながるようにも思うのですが…いかがでしょうか。