先日もお伝えした研修の話。
新たな研修制度に関する話題が報じられていましたのでご紹介します。
教員研修に単位制、専修免許も検討…人事優遇も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
この内容は本日の中教審の部会で示される予定とのことです。
公立校におけるこれまでの教員研修は、
・初任者研修
・10年目研修
・10年ごとの免許状更新時に行う講習
などが中心的でしたが、これらでは現代の教員としては十分ではないとの指摘により、新たな研修制度が設けられようとしています。
検討中の新たな制度では、教職大学院や各地の教育委員会が連携し、これまでの研修をより実践的で専門的な内容に改めた上で、1~10年目や11年目以降にも、希望者を対象に数週間程度の特別研修を実施するとのことです。
そして新制度では、受講した現職教員が一定の単位を取得すると、大学院修士課程修了程度の「専修免許状」が得られることとする「ラーニングポイント制(仮称)」の導入を検討するようです。
ちなみに実施は2016年度。なんと来年ですね。
ここ最近の施策は検討時間が短くなっているような気がするのですが…
十分でなかったとの指摘はあるものの、公立校にはこのような研修のしくみがある一方で、私学においては各々の組織が、もっと言えば各教職員が意識的に研修を行うことが成長のカギになっているところ、今後はそのようなしくみや意識の差がますます大きくなる可能性があります。
先日もお伝えした通り、私学における研修の位置づけが改めて問われるように感じます。
ちなみにこの新たな制度で実施される研修の内容として、記事には
『生徒指導や学校経営などを学べるようにする』
とありました。
公立校を主たる対象としているはずなのに、「学校経営」がメニューに入っているこのご時世。
教育力はもちろんのこと、経営力の重要性が浸透しつつあるのかもしれませんね。