寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

100%に近づくICT利活用意向、私立中高一貫校を調査

本日はICT活用に関するニュースを2本お届けします。

連日複数のニュースを紹介する形になっておりますがご容赦ください。

今日もどちらもリセマムからです。

まず1本目。

【教育ICT調査-2】100%に近づくICT利活用意向、私立中高一貫校を調査 | リセマム

 

NTT東日本が運営する教育情報サイト「マナビとミライ」が実施したICTの利活用に関する調査結果です。

この調査は2015年3月の実施で、東京都内の私立中高一貫校の27校の教職員計154名(男性111名、女性43名)から回答を得たものです。

結果、ICT利活用頻度に関する意向は近年伸びていること、また担当授業で増やしていきたい授業形態として「協働学習・アクティブラーニング」がもっとも高い割合であったことなどが記事の中には示されています。

記事では今後の利活用の意向を中心に紹介されていますが、現状の利活用の状況についても調査がなされています。

ご興味のある方はこちらで全項目の調査結果を見ることができますのでご参考までに。

ICTアンケートレポートVol.1|親子で話そうマナビとミライ|楽しむ|フレッツ光メンバーズクラブ|フレッツ公式|NTT東日本

 

そして2本目。

園児のタブレット活用を検証…創造力向上に効果 | リセマム

 

こちらは保育園・幼稚園児を対象にしたものです。

スマートエデュケーション社が開発したタブレット端末使用の「園児向けのICTを活用した教育カリキュラム/こどもモードKitS」運用の成果確認のため、教育系NPO法人とともに、同社は2014年度に2園(幼稚園と保育園の各1園)において、年長(5歳児)園児47名の効果検証を2014年5月~2015年3月に実施したものです。

検証では、カリキュラム導入前後の比較により、「創造力」「チームワーク力」「ICT活用力」という3つのいきる力がどのように変化するか確認したところ、表現力・技巧力、そしてタブレット端末とアプリの操作力が向上したとのこと。一方で、課題解決のための園児同士の対話連鎖には変化がなかったという結果だったそうです。

 

いずれの調査もICT環境を提供する事業者による調査ですので、ICT活用を是とする何らかのバイアス(言葉の不適切さをお許しください)がかかっている可能性がありますので、そこは差し引いてお考えくださいね。

 

一方で、このような新たな道具の導入にはどうしても消極的になってしまうのが教育現場の一般的な特徴でもあります。

ここ数年で、タブレット端末を中心に学校教育の環境整備はICT活用の方向に大きく動いているのは事実です。

私学は特に、このような動きをしっかりと見極め、自らの責任において採否を決断していくことが求められるのでしょう。

教育効果を高める、子どもたちの未来にプラスになる、という観点での常なる検証、積極的な検討を期待しております。