寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

「給料少なくても残業ない方がよい」5割超

「最近の若いもんは…」などと言わないでくださいね。

本日はそんなお断りをしながらお届けいたします。

毎日新聞より。

 

新入社員調査:「給料少なくても残業ない方がよい」5割超 - 毎日新聞

 

西日本のローカルな調査です。

西日本シティ銀行グループ・NCBリサーチ&コンサルティングが実施した、九州・山口で今春就職した2015年度の新入社員調査の結果が発表されました。

レポートはこちらに掲載されていますので、ご興味があればご参照ください。

2015年度 九州・山口地区の新入社員意識調査アンケート結果

 

アンケート全体の結果概要は以下の通りです。

1. 就職先が「希望どおり」と「ほぼ希望どおり」の合計は 93.9%、「希望どおりでない」は 6.1%という結果でした。

2. 就職先を決める時に重視したことは、「仕事にやりがいがある」が 40.5%で最も多く、次いで「業種・事業内容」の 38.2%、「会社の雰囲気・イメージ」の 37.7%という結果でした。

3. 働く目的は、「生活の安定」が 70.1%で最も多く、次いで「自己成長」の 57.6%、「やりがい」の 45.3%という結果でした。

4. 給料と残業に対する考え方は、「給料は少なくても、残業がない方がよい」が 50.7%と、初めて50%を超え、「残業は多くても、給料が多い方がよい」が 49.3%という結果でした。

毎日新聞の記事が引いているのは上記4.ですね。

この点は、新入社員のみならず、人によって意見が大きく異なるところではないでしょうか。

 

ちなみにこの調査は毎年実施されていて、今回が4回目。

「残業が少ない方がよい」とした人の割合は、

2012年度:44.2%→2013年度:46.3%→2014年度:49.5%と増え続けています。

 

そしてもう一つ興味深いのが、最終学歴との関係。

「残業は多くても、給料が多い方がよい」が多かったのは高校卒(63.6%)、専門学校卒(56.2%)。

一方、「給料は少なくても、残業がない方がよい」が多かったのは大学院卒(74.0%)、大学卒(58.8%)、短大卒(51.9%)。

ベースとなる賃金の水準、あるいは昇給や昇格が期待される度合などからこれらの結果が生まれているのかもしれませんが、それでも「そこそこの収入で、そこそこの勤務時間」というのが現在の新入社員のトレンドなのかもしれません。

そしてこの結果はおそらく、地域限定的な状況ではないのだろうと推測しています。

 

学校現場でも若い教職員さんが数多く入ってこられていると思います。

価値観の押し付け合いをするのではなく、お互いの考えを伝えあいながら、立場や年齢を超えて納得できるよりよい職場環境が実現できるといいですね。