ここのところ、新年度に関連するニュースが多くなっていますね。
毎年感心しながら見ているニュースが今日のお題です。
リセマムより。
新入社員のタイプ、平成27年度は「消せるボールペン型」 | リセマム
ちょっと謎かけにも似たこの分類(ネーミング)。
皆さんは「その心は?」と問われて、答えられますでしょうか。
もったいぶっても仕方がないので、正解をお伝えしましょう。
それは…
「見かけはありきたりなボールペンだが、その機能は大きく異なっている。見かけだけで判断して、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を活用しなければもったいない」
だそうです。
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ちなみに昨年度(2014年度)は「自動ブレーキ型」。
その理由は「知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。」…ふむふむ。
さらに一昨年度(2013年度)は「ロボット掃除機型」。
一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り家事など時間の短縮に役立つ(就職活動期間が2か月短縮されたなかで、効率よく会社訪問をすることが求められた)。しかし段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。」…なるほど。
こうやって見てみると、それが正しい評価かどうかは別にして、毎年新たに登場したアイテムに引っ掛けて、うまく表現されていますね。
十把一絡げというのはいささか乱暴ですが、少なくとも、新入社員がどのような気質を持ち、どのようなことでモチベーションを上げるのかといったことは、雇用者側としてある程度理解しておくことは大切なことと言えるでしょう。
御校でもおそらく、新年度には新任の教職員が入ってこられることと思います。
これは単に「頭数を増やす」こと以上に、組織改善あるいは組織変革が期待できる貴重なチャンスと言えます。
新任の教職員各位は、御校の常識(≒一般の非常識?)を素朴な気持ちで捉え、いろんなサインを送ってくれるはずです。
そのサインを「どうでもいいもの」と流してしまうのか、それとも「貴重な指摘」と受け止めるのかによって、組織のその後は大きく変わるのではないでしょうか。
自校のやり方、伝統などは尊重すべきものではありますが、一方でそれにこだわり続ける弊害も多く発生しがちなもの。
特に私学は組織の構成員が変化しづらい経営体のひとつと言えます。
新年度を迎えるタイミングを、組織力向上のためのポイントと位置付けて、新鮮な感覚やアイディアを活かせるよう動いてみてはいかがでしょうか。
あ、そうそう、新年度の新入社員のタイプにはこんな「注意書き」も付されていましたので念のためお伝えしておきます。
「不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)。」
ぜひご注意くださいね。