寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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迫る2018年問題――生き残りへ、大学“戦国時代”

本日は、これまでもたびたび採り上げている話題から。

Yahoo!ニュースより。

迫る2018年問題――生き残りへ、大学“戦国時代” (nippon.com) - Yahoo!ニュース

 

ちなみに、このYahoo!の記事の元になっているのはこちら、nippon.comの記事です。

生き残りへ大学“戦国時代”—迫られる人口減対策とグローバル対応 | nippon.com

 

まずは事実を改めて確認しておきましょう。

記事を引用します。

文部科学省の「大学基本調査」によると、18歳人口は戦後、「団塊の世代」が18歳を迎えた1966年に249万人のピークを迎えた。その後、減少したあと盛り返したが、団塊ジュニアの多くが高校を卒業した1992年の205万人から、2014年には118万人まで減少した。最近の数年は横ばい状態だったが、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では18年ころから再び減少傾向を強め、31年には99万人と100万人を下回るという。

 まず認識せねばならないのは、2018年から大きく減少し始めるのが18歳人口であるということ。

つまり、大学にとっては「2018年問題」ですが、高校にとっては「2015年問題」であり、中学にとっては「2012年問題」であるわけです。

ということは、小中高ではすでに顕在化している問題であるということですね。

 

記事では、人口減以外の事象として「供給過多」と「SGU等の差別化の進行」を要因に挙げつつ、大学が淘汰される時代が来ていると警鐘を鳴らしています。

 

子どもの数が減る。

一方で、学校数は減らない。

そして、制度そのものが差別化を要請し、それが進んでいく…

 

この記事、大学を題材にしてはいますが、学校種を問わず、私学の多くが直面している問題とも言えます。

 

強いものが生き残るのではなく、変化に対応したものが生き残る。

進化論に倣ったこの言葉が頭をよぎります。