こんな表題の記事を見つけました。
東洋経済オンラインより。
中高一貫校がますます大学受験で有利なワケ | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
ますます、というのは今後の大学入試制度の変化後、を想定した言い回しですね。
この記事にはその理由として、次のようなことが書かれています。
・中高一貫校では、中学生のうちに高校での履修内容にまで踏み込んで学習する場合が多く、学力の仕上がりが早い
☞センター試験に変わる「到達度テスト」は、高校在学中に複数回受験できるようにして、自分の納得がいくスコアを大学に提出することとなる予定であるため、中高一貫校では早い段階から高いスコアを出せる可能性が高い
・中高一貫校では高校受験対策の必要がないから、中学のうちは目先の1点、2点を気にせずに学習できる
☞みずから課題を発見し、解決の手段を探り、論文にまとめる訓練=「真のゆとり教育」を実践することで特に中学のうちに学力の土台を広げておくから、最後の1年間、受験勉強をがんばれば、効率良く高い学力が身に付く
☞大学入試で結果を出すことができる
・名門校と呼ばれるようないい学校ほど、実は大学受験に特化した授業をしていない。例えば教科横断型のアクティブラーニングや海外研修を行う学校もある
☞これらの学びの体験はそのままAO入試で求められる学力の素地となる
なるほど、確かにそうだな、と思います。
中高一貫校の強みは一発勝負に強いことではなく、むしろ学力の素地が十分に養われている、応用力が効く、といったところにあるのですね。
中学の学びが大切であることがよく分かります。
最近は私立中学人気が低迷している、というふうに言われてきましたが、これはひとつの浮上のきっかけになる可能性があります。
とはいえ、公立校でも中高一貫校が続々設置されていますので、なぜ私学でないといけないのか、という「選ばれる理由」はますます必要になることでしょう。
大学入試というたった一つの結果で学校の良し悪しを測定するのは決して望ましいことではありませんが、逆に言えばそれがひとつのものさしであることは間違いありません。
いかにニーズに応えつつ、教育の専門機関として質の高いサービス提供を続けていくのか。
そのシナリオ作りはまさに待ったなしの状況と言えるのではないでしょうか。