卒業シーズンが近づく中、恒例の調査結果が発表されました。
文科省HPより。
平成27年3月新規高等学校卒業予定者の就職内定状況(平成26年12月末)に関する調査について:文部科学省
文科省のページに概要がきれいにまとめられていますので、今回はそのまま転載させていただきます。
1.調査内容
(1)調査対象
国立、公立、私立の高等学校(全日制・定時制)(2)調査項目
学科別(国立、公立、私立の別)の就職状況
都道府県別(県内・県外別)の就職状況2.調査結果の概要
(1)平成26年12月末における高等学校卒業予定者の就職内定率(就職内定者の就職希望者に対する割合)は88.8%で、昨年同期から3.5ポイント上昇
※12月末時点における就職内定率としては、バブル景気時並の値。(2)男女別
男子は90.7%、女子は85.9%
昨年同期比、男子は2.7ポイント、女子は4.4ポイント、それぞれ上昇(3)学科別
就職内定率の高い順に、「工業」(96.0%)、「看護」(92.6%)、「福祉」(92.1%)、「水産」(92.0%)、「農業」(91.4%)、「商業」(91.2%)、「情報」(89.5%)、「家庭」(88.7%)、「総合学科」(86.8%)、「普通」(81.7%)
※「その他」の学科は除く。また、「看護」に関する学科は看護師5年一貫課程が主となるため、5年課程5年次の就職内定率を示している。(4)都道府県別
就職内定率の高い順に、富山県(96.9%)、石川県(95.5%)、岩手県(95.3%)、秋田県 (95.1%)、福島県(95.0%)
就職内定率の低い順に、沖縄県(63.2%)、大阪府(81.3%)、神奈川県(82.5%)、北海道(82.6%)、東京都(83.3%)(5)被災3県の就職内定率
岩手県 95.3%(前年同期比1.5ポイント増)
宮城県 90.0%(前年同期比2.8ポイント増)
福島県 95.0%(前年同期比2.4ポイント増)
内定率、かなり上がっているようですね。
私の故郷、富山は都道府県別でトップの内定率。昨年度も確かそうだったと思いますので、高い水準が続いているのは喜ばしく感じます。
一方で私の現住地である大阪は下から2番目となっています。就職先の経営状況の回復が十分ではないからなのか、はたまた他に理由があるのか。富山とは内定率に15ポイントも差があることがちょっと信じられない想いでいます。
ちなみに、各都道府県の細かいデータを見ますと、近畿2府6県はすべて内定率8割台にとどまっています。
同じ西日本ながら、中国地方がすべて9割台であるのとは対照的です。
同様に詳細データで確認したところ、私立高校だけに限定した場合の内定率は85.9%(前年度は80.1%)。こちらも大きく上昇しています。
私学の場合には進学のほうにどうしても意識が向きがちですが、「進路」という観点からすれば職業に関する教育はむしろ重要性が高いと言えるのではないでしょうか。
子どもたちの輝かしい未来のため、その進路開拓にぜひとも御校の力を注いで頂きたいと願うばかりです。