本日は久しぶりに給食の話題を。
リセマムより。
国公私立学校の9割が完全給食、小学校の給食費は平均4,160円…文科省調査 | リセマム
表題の主語が不十分ですが、主に小中学校を対象とした調査ですので、率が高くなることはお分かり頂けると思います。
記事に記載されている調査結果の概要をさらにまとめてみました。
【学校給食実施状況調査】
調査対象:国公私立の小学校、中学校、特別支援学校、夜間定時制高等学校、共同調理場
・学校給食を実施している学校数:全国で31,220校、実施率94.6%
・完全給食の実施率91.5%(前年比0.8ポイント上昇)
・栄養教諭数:4,703人(前年比348人増)
【学校給食費調査】
調査対象:公立の小学校、中学校、夜間定時制高等学校
・公立学校において保護者が負担する学校給食の月額
小学校:平均4,160円(給食回数190~191回)、中学校:平均4,771円(同187回)(前年比での大きな金額の増減はなかった)
【米飯給食実施状況調査】
調査対象:国公私立の小学校、中学校、特別支援学校、夜間定時制高等学校
・米飯給食を実施している学校数:全国で30,200校→完全給食を実施している学校数のほぼ100%にあたる
・自校で炊飯している学校の割合:全体の44.7%
・米飯給食の週あたりの回数:3.3回(前年とほぼ同数)
ちなみに…「完全給食」とは、『給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食』をいいます(学校給食法施行規則より)。
主食がない「補食給食」や、ミルクのみの「ミルク給食」との区別になっています。
私学においては給食の中味について考える機会はそう多くないのかもしれませんが、例えば学校評価等に関連して実施される保護者アンケートのフリーワード欄を拝見すると、給食や学食に対する意見が多く挙がっていることもあり、学校の魅力づくりの中では決して無視できない存在、いやむしろ特色化のための大きな要素になり得るものと感じています。
最近は大学でも朝食を安価に提供するケースが学生の人気を呼んでいますから、小中学校や幼稚園に限った話題と考えるのはややもったいない気がします。
教育の中味にも深く関連するこの食事についての学校のスタンス、この機会に再確認されてみてはいかがでしょうか。
なお、今回の調査結果の詳細はこちらをご覧ください。