寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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「中学入試に英語」が急増している事情

入試シーズンということもあってか、そのようなニュースがたくさん流れている今日この頃。

本日はその中から、中学入試に関する記事をお届けします。

産経ニュースより。

 

【日本の議論】「中学入試に英語」が急増している事情(1/4ページ) - 産経ニュース

 

首都圏の私立中学では、入試で英語を取り入れる例が急増し、今年新たに導入するのが12校、これまで実施してきた学校と合わせると少なくとも32校が実施するとのこと。

英語を小学校で習う機会は確実に増えていて、2011年度から5.6年生で英語必修、今後は3年生から必修化し5年生からは教科化するというのが文科省の計画です。

さらに近年は小学生のうちから英会話教室などに通わせたり、英検を受けさせたりするケースが増えているなど、英語教育に熱心な家庭が多い、とも記事は指摘しています。

 

そしてこの動きが、私立中学人気の再燃に?との話につながっているようです。

 

中学入試の受験者数はリーマン・ショック以降減少傾向が続いてきましたが、首都圏では今年は「横ばいか微増」との予想がなされています。

その原因のひとつが大学入試改革。

シンクタンク代表のコメントとして

「大学入試改革で社会経験などが評価されるようになれば、社会経験プログラムが充実した中高一貫の私立中学が有利と判断する保護者が増え、中学受験熱が復活する可能性がある」

と記事には書かれています。

模試の運営者からは

「4年生から3年間塾に通って本格的に受験する子供は確実に減っているが、英会話やスポーツ、ピアノなどの習い事をしてきた子供の受験が増えているとみられ、全体としては横ばいか微増」

との予想も。

これらは首都圏の話ではありますが、関西圏でも同様の動きがないとも言えません。

 

私立中学は生徒募集に苦戦しているケースがかなり多くなってきました。

出口に何を見据えるのか、そのために教育内容をどう組み立てるか、そして入口をどう整備するか。

入試シーズンのこの時期、自校の入口から出口までが一本の道でつながっているかどうかの検証は必須かもしれませんね。