新年明けましておめでとうございます。
この年末年始は曜日の並びが良かったのか、長めのお休みになった方も多かったと聞いています。
皆様はいかがでしょうか。
私は初めて大阪でのお正月を過ごしました。
当初は帰省する予定だったのですが、少々体調がすぐれなかったことに加え、年始に大寒波が…という予報を聞き、故郷・富山との行き来に難儀するのではないかと思ったのがその理由。
懐かしの故郷はお預けになってしまいましたが、大阪のお正月を初めて体験?でき、それはそれで貴重な休暇になりました。
これまでのお正月にはできなかった過ごし方をしたこのお正月、私にとってはひとつの嬉しい「変化」であった気がします。
さて私自身、日常の行動にはなるべく変化をつけようと努力しています。
通勤の際にはなるべく経路を変え、電車も車両や乗り口を変えるようにし、昼食のメニューを同じにしないように…などなど、ちょっとした変化をつけるように心がけています。
これは私が「変化を好む人間」だからではなく、むしろ「変化を嫌う人間」だから。
放っておくと、ついつい同じことをしてしまい、その安心感にどっぷり浸ろうとしてしまうのです。
ただこうやって意識的に行動を変化させると、気づかなかったことにいろいろ気づけるような気がしています。
学校経営のお手伝いをする中でも、同じことを感じることがしばしば。
変化には大きな抵抗が伴うのが常です。
同じことを繰り返すというのは、人間に染みついた「安全欲求」あるいは「防衛本能」のようなものではないか、とそのたび思います。
安全だと分かっている道を繰り返し通ることが何よりの危険回避である、それが無意識レベルの必然ではないか、と。
だからこそ、その中で変化するのは並大抵のことではありません。
しかし一方で、私たちが生存する環境は刻々と変化しています。
人間の生命レベルでの環境はまだしも、経営環境となればそれは激変というにふさわしい変化が起きているのが現代ではないでしょうか。
学校は長い間、失敗の少ない事業体であったのでしょう。
ですが近年は決してそんなことは言えません。
人口減社会・少子化社会の中で、むしろ真っ先に環境変化の影響を受けるのが、年少者を顧客に持つ学校です。
つまり、学校経営はここ数年で失敗のリスクが非常に大きくなったわけです。
加えて、学校事業は社会性がとても大きく、その分経営の存続がより強く求められる事業でもあります。
学校には、変化させてはならないものがあります。
一方で、学校にも変化せねばならないものがあります。
不変と変化、いずれにも勇気をもって決断し、実行できる事業体であり続けていただくために、今年も弊社は最善を尽くします。
どうかこの一年、よろしくお付き合いください。