こんなニュースが紹介されていました。
日本経済新聞より。
国立大3分類で特色明確に 16年度から、競争促す :日本経済新聞
少し前には、こんな記事も。
私大を「グローバル化型」など4タイプに分類 文科省の狙いとは? | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン
大学の『類型化』が流行っているようですね。
まず国立大学の方ですが、こちらは全国立大学を3分類するとのこと。
「世界最高水準の教育研究」
「特定の分野で世界的な教育研究」
「地域活性化の中核」
がその種類だそうです。
なぜ分類しなくちゃいけないの?という問いに対する答えは
「国立大の収入の柱である運営費交付金の配分方法の見直し」。
現在は規模に応じてほぼ一律に割り振られているところ、産業界が「競争原理を導入すべきだ」と求めていた、とのこと。
ただ、同一条件による競争原理では地方の小規模大が不利になる可能性が高いので、グループに分けました、ということらしいです。
一方、私大の方に目を移すと、こちらは「私立大学等改革総合支援事業」という、ひとつの事業として実施されているもの。
具体的には、「教育の質的転換」「地域発展」「産業界・他大学等との連携」「グローバル化」の4類型それぞれに関する大学改革に全学的・組織的に取り組む私立大学等に対する支援として、経常費・設備費・施設費を一体として重点配分するものです。(詳細はこちら→私立大学等改革総合支援事業:文部科学省)
全私学対象というわけではなく、公募の形をとっているのですが、実際のところはほとんどの私学が応募しており、全国的な取組になっているようです。
補助金配分を変える、というのは国立大のケースと同じ。
そして、この記事にも書かれている通り、これは私立大学全体の再編が念頭に置かれたものと考えることができます。
少子化が進んでいく中で、学校は「淘汰」の時代に入ったのでしょうか。
学校としての行く末、方向性を見いだせなければ、つまり、自らの経営について考えることができなければ、国から「あとはご勝手にどうぞ」と言われる時代に入ってきてしまったようです。
このやり方が正しいか間違っているかは置いておくとして、求められているのは「経営目標を明確にすること」でしょう。
自校の理想形を描き、立ち位置を知り、両者を結ぶ道筋を探す。
まさに魂のこもった事業計画策定こそがその方法論の最たるものでしょう。
もし事業計画策定が難航されているようでしたら、ぜひ私にご一報ください。
全力で支援させていただきますので。(※)
株式会社ワイズコンサルティング 大阪 学校・企業の経営コンサルティングサービス
※ただし、弊社は同一マーケット内で複数法人のコンサルティングを実施することは控えております。つきましては、弊社がすでに御校の競合校に関与させていただいている場合にはご依頼をお断りすることがあります。ご容赦ください。