先週金曜日、弊社主催学校経営セミナーを実施させていただきました。
(当日の会場風景です)
テーマは「比較的小規模の学校法人におけるマネジメント」。
私自身、大規模校に関わることが少なく、むしろ規模の小さい学校法人さんの経営をご支援することを使命としており、またその機会に恵まれていることから、このようなセミナーを実施することにしました。
ところで学校法人の場合、規模の大小について定義はあるのでしょうか。
私の勝手な調べによれば、大企業と中小企業のような区分は特になく、あくまでも相対的な概念であると考えています。
そして、日本私立学校振興・共済事業団刊「今日の私学財政」によれば、学校規模の区分としては学生生徒数が「600人未満」を最少として、その上は600名刻みでカテゴライズされ、最大規模は「2,400人以上」となっています。
私自身、このセミナーテーマでお集まりいただく学校法人さんは特に規模の小さい法人さん、すなわち上記で言う「600名未満」であろうと推測していたのですが、蓋を開けてみればその上のカテゴリに属する法人さんが多くいらっしゃいました。
が、会場で「この中で自校は小規模校であると感じていらっしゃる方はどのくらいですか」と挙手を求めたところ、全員の手が挙がりました。
世間的に有名な学校は「超」大規模校が多いことも理由のひとつかもしれませんが、今回のセミナーテーマを『比較的』小規模の学校法人、とさせていただいたことで、そのような感覚をお持ちの学校さんに足を運んでいただけたものと考えています。
セミナー後のアンケートでは
「小規模法人の特徴を客観的にとらえる視点について理解ができました」
「人材の育成の必要性を強く感じた」
「デメリットの克服の着眼点を整理して頂いたこと(が良かった)」
とのコメントをいただき、非常に嬉しく感じました。
その一方で、今回はデータの提供や課題整理でかなりボリュームが多く必要であったために、いつも意識的に盛り込んでいる事例紹介がなかったために、この点に関する物足りなさを多くの方がアンケートにお書きになっていらっしゃいました。これは猛省すべき点です。
小規模校のマネジメントのポイントは「経営資源の少なさを組織力でカバーする」ということ。
その組織力はひと・もの・おかね・情報のそれぞれの観点から整理できることをお示しいたしました。
特に個々の人材の成長、そして組織的一体感の醸成が中でも重要だと私は考えています。
今回のセミナーが小規模校の皆様の経営に役立つことを願っています。
そして、来年度はより充実したセミナーを実施できるよう、先日来企画を練りこんでおります。
来年度は通年で経営要素の全体を扱えるよう、シリーズセミナーの色合いを濃くしてお届けする予定です。
多くの方にご参加いただき、自校の経営の参考にして頂けるよう、より一層精進したいと思っております。
今年度のセミナーにご参加いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。