寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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高校早期卒業:文科省が導入へ

本日は毎日新聞より。

いわゆる「飛び入学」に関する制度整備の話題です。

 

高校早期卒業:文科省が導入へ 「飛び入学」の不備是正 - 毎日新聞

 

私も以前受験した、「公務員試験」。

受験資格は「高卒以上」だったと記憶しています。

このような、就職や資格取得にかかる試験の受験資格が高卒以上、となっているケースは現在決して珍しくありませんが、一方で高校を所定の年限よりも早く終えて大学に進学するケースでは、高卒資格が得られないために受験資格を満たせない、という不思議?なことが起こっています。

本音を言えば、高卒以上、という受験資格そのものについて再考すべきでは、とも思うのですが、おそらくそのような試験は数多ありすぎて、手を付けだすときりがないのかもしれません。

とにかく今回の記事では、

『高校の途中段階で大学に入学する「飛び入学者」について、大学で一定の単位を取得すれば「高卒」と同等以上の資格を与える「高校早期卒業制度」を導入する』

という案が、中央教育審議会の分科会で了承されています。

 

飛び入学は1997年に導入された制度で、

・高校に2年以上在籍

・「科学オリンピック」に出場するなど、特定の分野で優れた能力を持つ

という生徒が、高校を卒業するよりも早く大学に入学できる制度です。

ただ、導入後17年が経過していながら飛び入学者数は計111人。

この数を増やすことがグローバル人材育成に適う、ということのようです。

 

優秀な生徒をよりいっそう伸ばす、というのは以前は私学の出番だったのですが、ここのところこれが公立校の範疇に入りつつあります。

かといって、私学がこのことについて制度任せにしていいはずはありません。

時代はグローバル人材流行りですが、例えばその定義は各校がしっかり考えて打ち出すべきものでしょう。

私学ならでは、御校ならではの育て方を、よりいっそう磨いていただきたいと願う次第です。