先週末は弊社主催の学校経営セミナーでした。
今回のテーマは「学校評価とPDCAを活用した経営改善の手法」。
主題としては『学校評価をいかに経営に役立てるか』という点を想定し、学校評価の現状と活用方法について気づきがあれば、と考えておりました。
ただ、副題を「生徒募集に直結させるために」としておりましたので、この点に関する期待値にも相当程度お答えせねば…と、気合を入れて準備をさせて頂きました。
(当日のセミナー風景です)
セミナー中にもお伝えしたところではありますが、生徒募集というのは企業で言うところの「マーケティング活動」にあたります。
とすれば、そのマーケティングを組み立てるための「シナリオ(いわゆる『戦略』)」が最重要であり、顧客を定義しその顧客に対する4P(Product/Price/Place/Promotion)をしっかりと想定せねばなりません。
実はこの点に関するスライドも準備してはいたのですが、やはり2時間という時間の制約から、あれこれと扱うよりも主題である学校評価に集中したほうがよいと判断し、募集に関する詳細には触れることができずに終了しました。
ひょっとすると不満をお感じになったご参加者もいらっしゃるかもしれませんが、学校におけるマーケティングに関しては別途機会を設けて扱うこととしたいと思います。
幸いなことに、当日のアンケートには
「学校評価と生徒募集が互いに強く影響し合っているという関係にあることが判った」
「焦点を絞った話の内容で大変わかりやすかった」
など、とても嬉しいコメントが。本当に有り難い限りです。
ただ一方では、
「年に数度は時間をかけたセミナーを実施されても良いのではないでしょうか」
と、やはり時間が足りないことへのご指摘もあり、次年度のセミナーの時間設定には十分留意せねばと改めて感じさせられた次第です。
学校評価に関しては、「制度ができてしまったために否応なしにやらされている」という感覚を持ちがちではありますが、顧客の声を聴くチャンスと捉えればその活用の余地は非常に大きなものがあります。
そして、アンケート調査というのはその尋ね方によって組織にとって有効な回答を数多く得ることが可能になります。
今回のセミナーでは実例も紹介させていただきましたが、やはり学校評価そのものに対する意識を高めること、そしてそれを計画と行動に活かそうとする意識も同時に高めることが制度活用の肝になります。
やらされていることだからこそ、うまくそれを利用してやろう。
顧客の声には経営のヒントがたくさん含まれています。
ぜひこれを機会にご活用いただければと思います。
そして次回のセミナーのテーマは「“本気”の事業計画のつくり方」。
学校評価の分析結果を含め、実効性のある事業計画をいかにして策定するかという、学校経営の本丸に焦点を当てたいと思っています。
次回もぜひご参加、お待ちしております。
そして末筆ながら、今回ご参加いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。