本日は現在連載中の朝日新聞の記事から。
数日前のものですが、ご覧下さい。
(人口減にっぽん 次世代をつくる:2)「島留学」、田舎こそ最先端:朝日新聞デジタル
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私学にとって生徒募集は最大の関心事。
もちろんこれは学校業界に限ったことでなく、事業経営にとって収入や収益を確保するためのマーケティングは重視されて当然の存在です。
ではその募集を成功させるための要素は何か。
その解はいろいろある中で、生徒が集まらない理由を「立地」に求めるケースは少なくありません。
ところが、世の中には立地に恵まれない中で安定的に支持を集める学校がたくさんあります。
今回の記事に登場するのもそのひとつ。
島根県はすでに人口減が進んでいる未来の日本の縮図たる場所、という趣旨の内容を記者は記しています。
今回の事例は公立校ですが、その肝は魅力ある学校を地域とともに創り上げるところにあり、これは私学でも十分可能な発想だと感じます。
そして私なりには、この成功のポイントは「内」と「外」の力を融合させたところにあるのではないか、と思っています。
「内」とは、学校や地域の方々の熱意と行動力。
「外」とは、他地域や専門家等の知恵と経験。
いずれが欠けても、このような活性化は難しかったろうと推察できます。
そのためにかけるお金がないとか、地域の協力がそう簡単には得られないとか、課題はたくさんあるでしょう。
でも、大切なのは
「できない理由を探すのではなく、できる方法を探すこと」。
どうすればできるのか、をぜひ御校でも考えてみていただきたいと思います。
ちなみに、私学でよく用いられる「募集対策」という言葉に違和感を感じている私。
募集の成功は、刹那的な対策ではなく、中長期のシナリオと行動によって実現されるのではないでしょうか。