先週末に驚いたニュースを一つ。すでに皆様ご存知かとは思いますが。
朝日、毎日、読売の各新聞のデータソースにリンクを張っておきます。
代ゼミ、校舎の7割閉鎖へ 400人規模で希望退職募る:朝日新聞デジタル
代ゼミ:25校舎整理で7拠点に集約へ 少子化に伴い - 毎日新聞
代ゼミ、センター試験の自己採点集計も中止へ : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
概要は各記事をご覧いただくこととしまして…
確かに少子化は進みますし、競争が激化するのはこの世の常ですから、ある程度の縮小を意図することは十分にあり得ると思います。
が、私が驚いたのはその縮小の度合。
校舎の実に7割を閉鎖するというその思い切った方針は、現在の法人経営が決して堅調ではないどころか、極めて厳しい状況であることを物語っているように思うのです。
そして、校舎や職員の縮減に加え、来年1月の大学入試センター試験の自己採点結果集計・分析も実施せず、4月以降は「センター試験プレテスト」や「国公立2次・私大全国総合模試」などの全国模試も廃止するとのこと。
予備校にとってこれらの施策は生命線のような気もするのですが…
経費の削減、というのは経営改善の常套手段のように語られる一方、どんな支出を抑制するかということについては慎重な検討が必要です。
金額が大きいものに着目するだけでなく、その支出がもたらしている効果を吟味したうえで、その金額を精査すべきです。
大きなリストラクチャリングを実行する代ゼミ、今後の経営に注目させていただきたいと思います。
少子化と競争激化という2つの大きな要因による事業規模の縮小。
代々木ゼミナールも学校法人のひとつであることからして、将来に向けた各学校法人の在り方を考えるきっかけになり得るニュースではないでしょうか。