寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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モンスターペアレント、教員の過半数が対応経験あり

本日は、心苦しくもやや気持ちの乗らないニュースを一つお届けします。

ご容赦ください。

リセマムより。

 

モンスターペアレント、教員の過半数が対応経験あり | リセマム

 

この調査、リセマムさん自身が実施したインターネット調査とのことで、2014年6月20日~30日までの期間において小学校教員109名、中学校教員111名、高等学校教員109名の合計329名から有効回答を得られたそうです。標本数はそれなりにあるように感じますね。

 

結果の概要は次の通りです。

モンスターペアレントの対応経験

 全学校種:「ある」…51%/「自分はないが校内ではある」…35%

 学校別の「ある」の割合:小学校…59%/中学校…53%/高等学校…42%

○保護者から受けたクレームの内容

 小中の最多回答:「友達関係に関すること」(小学校75人・中学校61人)

 高の最多回答:「生活に関すること」(33人)

 ちなみに、50歳未満と50歳以上に分けて集計した結果によれば、年代ごとのクレームの内容に大きな違いは見られなかった、とのことです。

 

各学校とも、保護者各位からの要望対応には非常に苦心されていて、特に度を越した要望や要求に手を焼いておられるケースも決して珍しくありません。

これまでであれば小売店などにしか見られなかった過剰なニーズが、病院や学校でも出てくるようになったのでしょうか。

 

と、このように書いてみると、小売店、例えば百貨店などで実施しているクレーム対応は学校に比べると一日の長があるのでは、とも感じます。

過剰かどうかという点を除けば、クレームもニーズの延長にあるものですから、これにうまく対処することによってファンを増やせる可能性があります。

クレームに対応する各教職員が、より高い対応スキルを養うことも、現代の学校運営においては必要なことなのかもしれませんね。

 

そしてもうひとつ忘れてならないのは、本来これらのクレームは個々の教職員の対応以上に学校としての組織的対応が重要であるということです。

学校全体がクレームの内容を共有し、解決策を練ることはもちろんですが、その後の経営において、同様のクレームを防ぐためにどうすればいいかということを組織挙げて考えることが重要であると感じます。

 

教育事業が人を相手にする以上、避けられないこのクレーム処理というお仕事。

ぜひとも前向きに捉えていきたいですね。

 

 

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