広島の豪雨被害に胸が締め付けられる朝となりました。
昨日、私が出勤する前に流れていた朝のニュースでは何も触れられていなかったのですが、昨日帰宅して被害の様子を知り、また今朝のニュースでも土砂に埋もれてしまった子供に助けを求めよと叫ぶ母親の様子が流れ、涙を禁じ得ませんでした。
安全対策は学校経営においても基本中の基本と言っていい事柄です。
広島はもとより、福知山や丹波を含め、各地で被害にあわれた方にお見舞い申し上げますとともに、未来に向けこの教訓を必ずや活かしていかねばならないと想いを強くした次第です。
さて、本日のこのブログでは少し前に発表された統計をご紹介しましょう。
リセマムより。
私大の半数が定員割れ、小規模校で顕著…平成26年度動向 | リセマム
同様のニュースが産経ニュースにもありました。
私大2校に1校が定員割れ 18歳人口減が影響 - MSN産経ニュース
今更驚かないよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、定員割れする大学が多くなってきました。
少子化の進展という事象からすれば、本来は低年齢層からその影響が出てくるものと思ってしまいそうなのですが、学校の場合はたいていの変化が大学から起こっているように感じます。
このニュースによれば、平成26年度の大学について
・入学定員=460,251人
・志願者数=3,464,429人
・受験者数=3,329,844人
・合格者数=1,195,744人
・入学者数=477,631人
という結果であったとのこと。
リセマムの記事には「18歳人口が前年度より約5万人減少する中、入学定員、志願者数、受験者数、合格者数はいずれも増加したが、入学者数は6,326人減少。入学定員充足率は、1.78ポイント下降し、103.78%となった」とあります。
個人的には入学者数の2倍以上の合格者数を出していることも当然視されてはならないような気がしています。
規模別で見た場合、あくまで平均値ではありますが、入学定員800人というラインが入学定員を充足させるかどうかの分岐点になったようです。
小規模校の厳しさがみてとれます。
同様に、学部系統別で見ると、医学、歯学で志願倍率・入学定員充足率ともに上昇。
産経ニュースには本調査の実施母体である日本私立学校振興・共済事業団のコメントとして「資格が取得できるなど就職に結びつきやすい分野の人気は高い」と書かれています。
大規模校≒著名な学校、資格のとれる学校といったやや近視眼的とも言える意思決定によって大学を選ぶ傾向が強まっているとすれば、その是非はともかく、私学として今後どのような学部学科編成を行っていくのかについてひとつの示唆が与えられているのかもしれません。それに乗るかどうかは別問題ではありますが…
ちなみに、短期大学の入学定員充足率は90.56%とのこと。
定員割れの短大数は前年度からさらに増加し、短大全体に占める未充足校の割合は64.7%と、約2/3にも上ります。
短大の強みが十分に世間に伝わっていない可能性が高いように感じます。
各校の広報の工夫が待たれるところではないでしょうか。