本日は子育て関連のニュースで感じたことをお伝えします。
毎日新聞より。
認定こども園:15年度から補助金減 55園が返上を検討 - 毎日新聞
「認定こども園」は幼稚園と保育所を融合させた新しい子育て支援の枠組みで、現在導入や遺構が進められている真っ最中。
ところが、その新しい制度に移行して間もないこの時期に、これまでのスキームに戻そうとする動きがあるとのこと。
この理由として記事には全国認定こども園協会の見解が掲載されています。
「来年度からの新制度上の収入を試算したところ、大規模な園を中心に、現在より数千万単位での減収が見られたほか、制度変更で自治体独自の補助金が大幅に減らされる懸念があるとの声が上がったという。行政側から制度や試算方法の詳しい説明がなく、混乱しているのも背景にある」
私自身、この認定こども園への制度変更について、具体的な検討をされている学校法人さんを現在支援させていただいています。
その中で感じるのは「制度が分かりにくい」ということ。
新しい制度なのである程度はやむを得ないとは思いますが、それでも先程の協会のコメントにあるように、収入のシミュレーションがややこしすぎるのが大きな問題です。
さらには、それを問い合わせても回答が要領を得ないことは日常茶飯事。
地方行政の担当者がまだこの制度に精通していないことを思い知らされます。
とまあ、少々不満を述べてしまいましたが、こんなことを言っていても始まりません。
制度上の不備はあったとしても、それをどう補っていくかを考えるのが経営です。
今回のケースでは、やはり厳密な収支シミュレーション、そして現場シミュレーションがカギになるのだろうと思います。
この点、各施設でそのようなことをしっかりされているのかどうか…
やや安直に結論を出されている施設もあるように感じています。
変数の多いシミュレーションは骨が折れますが、それでも将来に向けたシナリオをつくるためには避けて通ってはなりません。
何事においても、本番を成功させるために必要なのはリハーサル。
経営のリハーサルはシミュレーションと計画立案にあるはずです。