寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

秋田の秘密

今年の梅雨はどこに行ったんでしょうか。

この夏の電力不足も心配ですが、水不足も心配ですね。


さて今回は、面白いと思ったのでこちらを取り上げてみました。


■秋田の秘密

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20140709-OYT8T50082.html

(↑↑こちらは最終回の記事です)


秋田県はなぜ、2007年度に始まった全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、

トップクラスの成績を収め続けてきたのか。

また、今後も維持できるのか、という連載記事です。


(1)学テ結果を分析、独自テストで授業改善

(2)知恵袋、ふり返り...板書法を統一

(3)賛成、反対...「話型」身につけ積極発言

(4)復習の習慣作る家庭学習ノート

(5)役割分担、先生2人チームが授業

(6)「授業力」若手教員に直接伝授

(7)「最下位」返上へ、沖縄が教員交流

(8)探究型授業、教員の高い指導力の成果


タイトルを見るだけでも、何となく秘密がわかりそうな感じがします。


・問題点があればすぐにどうすればいいか話し合い改善しようとしている

・どのような授業をすれば生徒達が理解できるようになるのか、を

 常に第一に考え実行している

・先生からの一方通行の授業ではなく、生徒達が参加して自分の考えを言える場がある

・学校だけでなく家庭でも復習することが浸透している

・先生2人で連携することで生徒の理解度に合わせた対応ができる

・教員に授業を公開し(研究授業)

 教員どうしで優れた点や不足している点を指摘しあうことで、

 優れた指導方法を確立・普及・伝授していく

・全国から秋田に教員が派遣され、秋田流の授業スタイルを学んでいる

・自ら学ぶ意欲と態度の育成を求めた結果、

 生徒達に問題意識を持たせ意見交換をする「探求型」の授業が生まれた


その他にも秋田県の場合は、

学力テストで上位層が下位層を引っ張るのでなく、

上位層も下位層もそれほど多くないということや、

応用力の成績が優れているという点や、

「早寝・早起き・朝ごはん」の子供が多いということなど、

そして今後の課題など記事には興味深いことがたくさん書いてありました。


2009年の学力テストの平均正答数を分析した結果、

最多だったのも最少だったのも大阪府の学校だったとあります。

大都市では秋田県のような取り組みはやはり相当難しいのかもしれません。



一方でおとといの夜、たまたま途中から見たテレビ番組の特集。

先生の「うつ」が増えていることと、ある先生の一日密着取材が放送されていました。

朝7時頃から夜7時頃まで学校、

帰宅後、怪我をした生徒の保護者に電話(怪我をさせた生徒の保護者との調整役)、

テストの採点、クラス便りの作成などで3~4時間。


先生の役割とは、本当に大きくて大変なのだとわかります。

勉強を教えることはもちろん、

勉強以外の人としての、人生において大切なものを教えることもあります。

先生も生徒も心が壊れることなく、心を通わせて、

学校に関わる皆が、充実した学校生活を送れるのが理想ですよね。


そのうちの一つである秋田県で行われている授業は、本当に面白そうです。

学校ごとに取り入れることも可能ではないでしょうか。

こんな授業を受けていたら、私ももうちょっと頭良かったかも?!

なんて思ってしまいました。