まずは本日の弊社主催セミナー「これだけは気をつけたい!給与制度改正のポイント」にご出席予定の皆様へ。
台風8号の接近により、中止も危ぶんでおりましたが、幸い本日の天候の予報は開催に問題ないものと判断でき、また公共交通機関も平常通り運行しているようです。
つきましては、地下鉄堺筋本町駅すぐの会場にて、予定通り(14時開始)実施いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。
なお事前申し込みのない方も本日分はまだ会場に余裕がありますので、よろしければお越しください。
お待ち申し上げております。
さて今日は珍しく部活動に関するニュースを。
毎日新聞より。
続けて朝日新聞より。
自らの部活動経験をふりかえっても、部活動指導に資格者が従事していたとはとても思えないのですが、時代は変わったのでしょうか。
確かに、部活動中の事故も少なからず発生している中で、その指導の専門性は担保されねばならないとも言えます。
本件調査結果はこちらに掲載されています。公益財団法人日本体育協会さんのHPです。
「学校運動部活動指導者の実態に関する調査」報告書および概要版を公表しました
調査結果は概ね個人的な感覚に近いものでしたが、改めて主なものを拾ってみますと、
・担当教科と現在担当している部活動の過去の競技経験
→「担当教科が保健体育ではない」かつ「現在担当している部活動の競技経験なし」の教員=中学45.9%、高校40.9%
・実技指導をしない教員が担当している運動部=中学13.7%、高校18.2%
・学校ごとの運動部の人員配置状況において、外部指導者の導入は競技によってばらつきがある
といった内容になっています。
私学における部活動の位置づけというのは、時間外労働や賃金、労働契約内容等に関してみれば、実は結構あいまいなものがあります。
が、その存在感はむしろ大きく、人事労務管理や教育内容の面から無視できない経営課題のひとつに数えられることも多いように感じています。
学校が行う活動である以上、その質は一定水準以上であることが求められるもの。
その意味で、今回の調査結果は今後に向けた改善を示唆するものとなるのでしょう。
ただその前に、各校における部活動のあり方、もっと言えば学校で行うべき教育活動の方向性について、その根本部分を詰めておく必要があります。
どのような教育理念に基づき、どのような教育活動を行うのか。
その中で、授業、課外活動、部活動はどのような意味付けを持ち、またどのように時間を配分して実施するのか。
そういったことがクリアされて初めて、部活動への人員配置とその能力養成に向けた行動計画が明らかになります。
教育の一環としての部活動指導、御校でも一度考えてみませんか。
(文責:吉田俊也)