グローバル、という言葉があちこちで使われている昨今。
先日ある学校でお話をしていたところ、「『ふなっしー』と同じですよ。それを言っておけば何とかなる、というような」とのコメントが返ってきて、思わず苦笑してしまいました。
これからの学校教育における一つのキーワードであることは確かなのですが、ではその中身は何なのか。
標榜しようとする各校、特に私学が真剣に定義を模索すべき、重要なテーマであると感じます。
そのような折、Benesse教育情報サイトに、先日こんなニュースが掲載されていました。
これもある学校でお聞きした話ですが、「グローバル人材」には国としての定義が一応存在している、とのこと。
今回リンクを張らせていただいた上記記事にも、ちょうどその内容が掲載されていました。
文科省・国際教育課課長補佐の説明では、グローバル人材に必要な能力として、次の5つが挙げられているとのこと。
(1)論理的思考力
(2)課題発見力・解決力
(3)多様性に対する適応力
(4)確固たる価値観、自己肯定感
(5)コミュニケーション能力
さらに記事には、日本独自のグローバル人材の要素として、特質たる協調性を活かした「まとめ役」「最善解の導出役」としての役割も加味して育成を進めることが意図されているようです。
単純に「英語ができる」「物おじしない」といった一般的なイメージを相当程度超えたところに、その目標値は置かれるのでしょうね。
そしてそのうえで、その目標に対する具体的な施策が組み立てられていくのでしょう。
ちなみに、文科省HPにはこのような資料も掲載されています。
平成26年度スーパーグローバルハイスクール指定校の取組について
SGH各校の目標と取組内容(行動計画)が記載されているページです。
すべての学校のものを見ることができるようです。
かいつまんで見てみたところ、行動計画の具体性は十分ではありませんが、それでも何をしようとしているのか、くらいは十分に読み取れる資料になっています。
学校がなりたい姿になるときに、「ビジョン(中期目標)」と「行動計画」は最低限必要です。
御校独自のグローバル人材の育成に向け、まずはグローバル人材とは何なのか、を定義すること。これが目標になります。
そしてそのためにどんな活動が必要なのか。これが行動計画になります。
将来を見据えたビジョンと行動計画、ぜひ立案してみてくださいね。
(文責:吉田俊也)
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