ここのところ、少し落ち着いた感のある「国際化」「英語教育」に関するニュース。
今は教育の枠組みをめぐる政策がかなり激しい動きを見せていますので、その陰に少しだけ隠れているのかもしれません。
が、学校現場においては国際教育がもっともメジャーな特色化項目になっていることも否めません。
そんな折、Benesse(ベネッセ)教育情報サイトに、気になる記事が掲載されていました。
この記事は、こんな文章から始まっています。
「グローバル化は、日本人が海外に出ていくことだけではありません。
逆に、多くの外国人が日本に来ることも意味しています」
まさにその通り。
日本人が留学する、あるいは海外で活躍する、といったことが採り上げられがちな「国際化」という言葉ではありますが、
当然のことながら日本にやってくる外国人たちと共存し、お互いに豊かな生活を送ることも国際化のひとつに違いありません。
それどころか、海外に行くことよりもずっと多くの日本人にかかわりのあるテーマがこの「日本で暮らす外国人とのコミュニケーション」ではないでしょうか。
この記事に掲載されているマニュアルはこちら。
このマニュアル、ちょっと開いてみるとそのつくりのきれいさと内容の充実度に驚いてしまうほど。
文科省、かなり力入ってますね、と言いたくなってしまいました。
逆に言えば、それだけこのテーマは国際教育において重要な課題であることを意味しているのかもしれません。
そして、私自身はこのような形での国際化、すなわち「海外からの流入」という現象こそが、今後の私学の重要なテーマになりうると考えています。
少子化、人口減少が進む日本において、産業界における外国人の活躍が今後想定されるのは時代の流れからすると自然なことのように思われます。
とすれば、日本の社会、産業界に人材を送る場としての学校は、国内の児童生徒学生のみでなく、海外の子どもたちにも適切な学習環境を提供できることが大きな特色になりうるのではないか、と思うのです。
私自身の感覚では、海外留学生あるいは外国籍の子供たちに対する教育環境を整えている学校は多くありません。
私立と公立の差がどんどんなくなってきている昨今、私学はこのようなことを率先して研究してみてもいいのではないでしょうか。
本当の意味で学校が国際教育を実現するのであれば、このマニュアルにもあるように、教職員自身が文化や習慣の違いを認め、お互いが気持ちよく対応できるように配慮することが求められます。
そのことはすなわち、自らの学校で海外の子供たちに学んでもらう環境を作る際の課題でもあるでしょう。
この課題を積極的にクリアする学校が出現することを期待したいと思います。
(文責:吉田俊也)
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